第七十九話 North Pole Area
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脚に力を込め、壁を蹴り砕く勢いで跳び出し、弾丸の如くの速度で突進する。
爪で腹部を切り裂かれたルインは勢いよく吹き飛ばされたが、直ぐさま体勢を整えるとアルティメットセイバーで斬り掛かる。
ヴォルファング「!?」
ルイン「円水斬!!」
目を見開くヴォルファングにルインは円水斬による回転斬りとΩナックルを喰らわせると、ヴォルファングは左腕のみを残して倒れた。
ヴォルファング「ぐっ!!ここまでか……」
苦渋の表情を浮かべるヴォルファングだが、ルインはヴォルファングに手を差し延べた。
ルイン「ハンターベースに行こう。そこで治療を受けさせてあげる」
ヴォルファング「情けのつもりか?…断る。敵に情けをかけられるのは屈辱だ。早く殺せ」
ルイン「出来ないよ。君はゲイトが…友達が造ったレプリロイドだもん。」
ヴォルファング「ゲイト様の…?」
ルイン「うん、まだゲイトがレプリロイド工学の研究員だった頃にゲイトに会ったんだ。ゲイトは君のような高性能のレプリロイドを造って世界の平和に貢献したいと言っていたんだ。そんな彼がどうしてナイトメアに関わっているのか…きっと何か事情があるはずなんだ。お願いヴォルファング。力を貸して、私はゲイトを助けたいの」
ヴォルファングはルインの瞳を見た。
彼女の瞳には何の邪な思惑は一切ない。
ヴォルファング「ゲイト様が変わり始めたのは…ゼロのDNAデータを入手した時だ。」
ルイン「ゼロのDNAデータ?」
ヴォルファング「ゼロのDNAデータを解析する度にゲイト様は理性を手放してしまう…気づいた時にはもう手遅れだったのだ……。」
ルイン「そうだったんだ…」
ヴォルファング「頼む…ゲイト様を……」
ルイン「大丈夫!!絶対にゲイトを助けてみせるよ!!」
その言葉を聞いたヴォルファングは笑みを浮かべた。
ヴォルファングがルインが差し出した手に左腕を伸ばした時であった。
ルインに押し飛ばされ、彼女が巨大な光弾に飲み込まれたのは…。
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