第一話 入学
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.失礼します。蒼炎、いこう」
「お、おい。あ、失礼します」
達也は、まだ何かを話そうとしていた七草先輩にそう告げ、歩いていった
俺は七草先輩に頭を下げ、達也の背中を追った
達也の中でなにがあったのか、俺には想像することができなかった
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先ほどの会話のせいで、俺たちが講堂に着いた時には既に半分以上の席が埋まっていた
そして、よく見ると講堂の前の方の席には一科生が、後ろには二科生が座っていた。真ん中で綺麗に二分されているようだ
まあ、俺と達也はそんなの気にしないので一緒に後ろの方に座ったが
座ると、俺たちの隣の連続で空いている席に女子生徒が座ってきて、なんやかんやで自己紹介をお互いにした
千葉さんに柴田さんと言うらしい
その人達と少し話しているとすぐに入学式が始まった
最初は恒例の校長の話から始まり、次に深雪ちゃんの答辞があった
見事な物であったとは思うが
内容が際どい....なんで魔法科高校で「みんな等しく」とか「魔法以外にも」とかっていう危ないキーワードを入れるかね
しかもそれを建前と容姿でくるみ観客からはブーイングの一つもでない
というか殆どみんなが深雪ちゃんの容姿に見惚れてたんじゃないだろうか
そんな風に内心ひやひやしながら入学式は終わった
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「司波君達は何組だった?」
入学式の後にはこの学校の生徒であることを示すIDカードが配られる
それを受け取って始めて自分のクラスがわかるので、受け取ったら早速千葉さんが聞いてきた
「A組だね」「E組だ」
「あー、遠藤君は一科生だったね。でも司波君とは同じクラスね」
「私も同じクラスです」
なんと、俺以外の全員同じクラスかい。なら俺は退散するか
俺は達也に、念話を使って
[先に深雪ちゃんを迎えに行ってくる]
すると達也はこっちに目線を少しだけ合わせて少しまての意をあらわしてきた
「俺たちはここで別れてもいいか?」
「ん?どうしたの」
突然の達也の宣言に千葉さんが不思議がる
「いや、妹と待ち合わせしてるんだ」
「へぇ...司波君の妹ならさぞかし可愛いんじゃないの?」
「妹さんってもしかして...新入生総代の司波深雪さんですか?」
柴田さんがまさかの正解を言い当てる。びっくり、この二人を兄妹とみるってなかなか難しいよ、初見だと
「え?そうなの??じゃあ双子?」
「よく間違われるけど違うよ。俺が4月生まれで妹が3月生まれなんだ」
「それにしてもよくわかったね。この容姿なのに」
「うるさい」
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