第一話 入学
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せん」
達也が深雪ちゃんに罪悪感を感じたのかご機嫌取りに走ろうとしていた
「深雪...お前の気持ちは嬉しいよ。俺の代わりにお前が怒ってくれるから、俺はいつも救われている」
「嘘です」
「嘘じゃない」
「嘘です。お兄様はいつも、わたしのことを叱ってばかり...」
因みにこの会話、達也が深雪ちゃんの頭を撫でながらやってます
あー、なんかコーヒー飲みたい
最近俺とあいつが一緒にいるときの周りの気持ちが分かってきたきがする。自重しよ
「嘘じゃないって。でも、お前が俺のことを考えてくれているように、俺もお前のことを思っているんだ」
「お兄様...そんな、『想っている』だなんて...」
「深雪...深雪さん?なにか勘違いなさってませんか?」
そんな達也の声は、深雪ちゃんに届かなかった。顔を赤らめながら若干モジモジしてる
ああ、この一連で察したと思う。深雪ちゃんは相当なブラコンです
いい加減見飽きたので俺も会話に入る
「例え深雪ちゃんが答辞を辞退しても俺たちに回ってくることはない。ドタキャンはただ深雪ちゃんの評価を下げるだけだよ?本当はわかっているんでしょ?」
「それは...」
「深雪、俺は楽しみにしているんだよ。お前は俺の自慢の妹だ。可愛い妹の晴れ姿を、このダメ兄貴達に見せてくれよ」
ちょっとまて、俺も含まれてるのかそれは、と言おうとしたが飲み込む、これいったら空気読めて無いわ
達也のその言葉で、やっと深雪ちゃんがおさまった
「お兄様方はダメ兄貴なんかじゃありません!...ですが分かりました。我侭を言って申し訳ありませんでした」
「謝ることじゃ無いさ」
「それに我侭だなんて思ってない」
「それでは、いってまいります。...みていてくださいね、お兄様方」
そう言って深雪ちゃんは講堂の方へ消えていった
これでとりあえずの不安はなくなったかな
達也と目を合わせるとお互いに苦笑した
「さて、これからどうしようか」
「あー、なら達也。ちょっと俺の書いた起動式みてくれないか?やっぱりお前みたいに無駄全部省くなんて出来なくてさ。そういうところ指摘して欲しいんだ」
そう言って俺は情報端末をポケットから出した
「オーケー。じゃあ...あそこのベンチに座ってやろうか」
入学式まで残り二時間、そうして俺たちは暇を潰した
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「普通の魔法師はお前と違うんだからこんな式じゃ遅くなるよ」
「むむむ...やっぱり汎用型の式はむずいな」
達也と俺はずっと情報端末とにらめっこしていた
指摘される点が出てくる出てくる。めげるわ...
「お前は
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