第五章
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くて」
居酒屋もチェーン店が多くなっている。またそうした店の酒や料理も実に美味いのだ。実は将暉はそうした店に行こうと思っていたのだ。
ところがだ。ここで凛が言うのである。
「バーですけれど」
「バーなんだ」
「そこでは駄目ですか?」
「っていうかバー知ってるんだ」
将暉にとってはこのことが意外だった。この場合の知っているとは通っているという意味である。
「意外だね」
「意外ですか?」
「うん、かなり」
実際にこう言う彼だった。
「それでも。バーだね」
「はい、どうされますか」
「そこ案内してくれるかな」
こう言う将暉だった。
「よかったらね」
「はい、わかりました」
こうしてだった。彼等はマクドナルドの後でそのバーに入る。わざと店の中を暗くして雰囲気を醸し出させているバーだ。そこに入ったのだ。
入るとだ。すぐにだった。
凛はおずおずとした態度で将暉に言ってきたのだった。
「先にカウンターに行っていて下さい」
「ああ、わかったよ」
何故先に行くかはわかっていた。トイレだ。
しかしそれはあえて言わずにだ。それで一人先にカウンターに座る。
そうしてそこにいるとだ。そこに来たのは。
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