暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
47 門番〜PROJECT T 〜Challengers〜
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.どちらへ?
「パチュリー様の所です。パチュリー様は錬金術が使えるので包丁を作って頂こうと」

少々大きい扉を紅美鈴が開けると、沢山、と言う言葉ですら補いきれない程の量の本がある部屋があった。
その部屋で我々は紫髪の女性と黒髪の男性がイチャついている様子を発見した。紅美鈴はその二人のもとに向かった。我々もリア充め爆発しろと念じながら紅美鈴に着いていった。

「すみませんパチュリー様。包丁を作って頂けませんか?何故か厨房に無くて…」
「無くなった…?まあ、いいわ。……はい」

パチュリーと呼ばれた紫髪のリア充は、紅美鈴を咎めるのではなく本当に不思議そうな顔をしてからあっという間に包丁を作り上げてしまった。

「ありがとうございます。刃物一式無くなってるので、また後で頂いてもよろしいでしょうか?」
「いいわ」

紅美鈴はそれを受け取り一礼してから部屋から出ていった。紅美鈴と部屋を出る際に後ろを振り向くとリア充どもがイチャイチャしていた。爆ぜろ。と心の中で思うことは自由であると我々は思う。


紆余曲折あったが無事に昼食を作ることに成功した紅美鈴。司書の小悪魔と共に出来上がった料理を長テーブルに運んで行く。
この時、我々はここの主に出会ったので密着許可のお礼も兼ねて挨拶をすることにした。

「いいわよ別に。それより貴方達は食事は済ませた?まだなら空いている席に座って食べてもいいわよ?」

カリスマだ。ここにまごうことなきカリスマがここにおわすぞ。
我々は長テーブルの余っている端のほうに座って感謝しながら昼食を頂いた。



Q.今度は何処に?
「…いいですか絶対についてこないでくださいよ」
Q.何故?
「命の保証が出来ません。ついでに何があるのかも言えません」
Q.わかりましたが、そんな危険な所に行って大丈夫なんですか?
「少しの間なら大丈夫です。むしろ私達だから少しの間だけ大丈夫なんです」

そう言うと、紅美鈴は食事を持って厨房から続く地下室へと降りていった。
時には命を賭してまでやり遂げなければならない仕事があるのは、やはりプロならではだ。



Q.忙しいですね。次は何処に?
「次はお花畑に水をやりに」

お花畑ですか。紅美鈴は何でもしますね。

「何でもは出来ません、出来ることだけです」



Q.今から休憩ですか?
「門番をしながらですけどね」
Q.でも休憩しているようには見えないんですが?

紅美鈴は誰もいない所に拳を突き出したり、蹴りを繰り出したりしていた。

「鍛練です。ハッキリ言って休憩を貰っても使い道が無いんですよね。だから何時も寝るか鍛練の二択になります」

達人が達人たる理由はここにあるのかも知れない。骨の髄まで仕事のことが染み付
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