第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第8話「強くなろうとした矢先にトラブルはつきもの」
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「何をビビッておる。もしものときはマギウスになって撃退すれば良かろうて」
「ま、そりゃそうだな。・・・ただいまん丸お月様〜」
アルの言葉にそう呟きながら、ドアを開ける。すると、ドドドドドドドドドドドドドドドと走ってくる音が聞こえる・・・一体なんだ?
「おっかえりー!お兄ちゃん!!!」
「ぐぼぉ!!?」
聞きなれた声と共に、砲弾のように飛び出してくる黄色い人影。そして腹にくる衝撃と激痛。オラはもんどり打って倒れる。
「ひっさしぶり〜♪今まで何やってたの〜?」
倒れているオラを覗き込むように見ている少女・・・歳は16ぐらいか?黄色を主体とした可愛らしい服を着た、太陽の笑顔を浮かべる栗色の髪の少女。・・・この顔には見覚えがあった。・・・そう、
「な、何でお前がアーカムに来てんだ!?ひまァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
ひま・・・野原ひまわり、オラの妹だ。ひまわりを見たオラの絶叫が自宅に木霊するのであった。
Side out
−ドクターウェストの部屋。
「・・・という事で理解できたかな?ドクターウェスト」
そういって、モニターの向こうのアウグストゥスが消える。ぶっちゃけて言うとアル・アジフの断片の回収という任務がドクターウェストに通達されたのである。
(まったく・・・忌々しいタラコ唇め。大導師の意思とは言え、調子に乗りすぎである・・・)
怒りに顔を歪め、歯軋りをしながらドクターウェストは胸中で呟く。そのたまりにたまった怒りを拳に込め、モニターにたたき付けた。
「元はといえば、こんな屈辱を味わう羽目になったのは・・・あのふざけたロボットとあの野原神之介と名乗る男の所為である!!」
破壊ロボを屠ったあのロボット・・・、デモンベイン。魔を断つ者?覇道財閥の秘密兵器だか何だか知らないが、気に入らない。だが、それ以上に気に入らないのが・・・あのロボットのパイロット、野原神之介のことだ。
後一歩でアル・アジフを回収できた所を邪魔され、そして破壊ロボをもデモンベインでぶっ潰され・・・、自分の顔に二度も泥を塗ったあの男。・・・断じて許すまじッ!
「この恨み・・・晴らさでおくべきか・・・。只の倍返しでは済まさぬ・・・100億倍返しにしてくれるわ!それを何時やるか?今でしょッ!そうと決まれば、善は急げ!破壊ロボに改良に改良を重ねッ!あの青年をギャフンといわせた挙句ッ、ちょっぴり失恋にも近いトラウマを植えつけてくれるわ!なーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」
早口でマシンガントークをかましながら、ギターをかき鳴らすキチ○イであった・・・。
−話は変わり、マスターテリオンの玉座の間。
「よろしいのですか?大導師」
「何がだ?アナゴストゥス。よし、逆鱗出た」
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