第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第8話「強くなろうとした矢先にトラブルはつきもの」
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」
姫ちゃんの口から飛び出した宣告。ブラックロッジのことを忘れろ・・・つまり、デモンベインも使うなと言うことか・・・。以前のオラならあっさりと承諾し普通の生活に戻っただろう。・・・だけども、今のオラは違う。
あんなものを見せ付けられて・・・、引き下がる訳にはいかねぇッ!!!
「悪いけど・・・姫ちゃん。それは出来ないゾ」
「野原さん、よく聞こえませんでしたが・・・?」
「それは出来ないって言ったんだゾ。・・・あそこまでされて・・・あんなもん見せられて・・・『はい、そうですか』っていつもの生活に戻れる訳がないゾ!」
確固たる決意を胸に姫ちゃんに言う。となりではアルが「よく言った」と言わんばかりに笑みを浮かべた。
「野原さんがブラックロッジから手を引けば、此度の件は不問にするのですが・・・」
「知った事か!・・・この際だから、はっきり言ってやる。魔術の魔の字もわかんねード素人が魔術に首突っ込んでんじゃねえ!あんなのは姫ちゃんみてーな温室育ちのお嬢様がホイホイ踏み込んでいい世界じゃねーんだよ!!!つー事で、デモンベインは必要とあらば使うから、じゃそういう事で!!!」
「そ、そんな勝手が許されると・・・の、野原さん!話はまだ・・・」
畳み掛けるようにオラは姫ちゃんにそういうと、制止の声も聞かず彼女と別れた。後ろで「野原さァァァァァァァァァァァァァァァァァん!!!」と姫ちゃんの絶叫が聞こえたが、一向に無視をしたのだった。
んでもって、オラはアルと共に帰路を急ぐ。歩きながらオラは後悔していた。頭に血が上っていたとは言え・・・ブラックロッジのみならず覇道財閥まで敵に回してしまった・・・色々と気が重い。
「汝が気に病むことはないぞ、神之介。彼奴にはいい薬になる。ああ言う身の程知らずの小娘は誰かがガツンと言ってやらねばならぬのだ」
「そうは言ってもなぁ・・・相手はあの覇道財閥の総帥様だゾ?絶対、総力挙げて存在抹消しに来るって・・・」
アルの言葉に、オラは頭を抱えながらそう反論する。
「何をビビッておる。汝は魔術師ぞ、シャキっとせんかシャキっと」
「ンな事言ってもしんさん魔術師なりたてほやほやだぜ?右も左も分からない生まれたてのバンビだぜ?」
「大丈夫だ、デモンベインがある」
「おいィィィィィィィィィィィィィィィィィ!何だよ、そのどっかの地球育ちのサイヤ人みてーな台詞!いざとなりゃデモンベインで暴れまわれってか?!ンな事すりゃマスターテリオン倒す前にオラたちがブタ箱行だろうが!」
ンなコントをしていると、家に着いた。いつものように鍵を開けて中に入ろうとして・・・ふと気づく。
「開いてる?」
鍵が開いてるのだ。出かける時はちゃんと鍵は閉めるのだが・・・。・・・まさか、覇道財閥が送った殺し屋が待ち構えているとかじゃないよな
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