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機神呼嵐デモンベイン
第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第8話「強くなろうとした矢先にトラブルはつきもの」
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を入れてきた。姫ちゃんは勿論の事・・・、
「私は野原さんと話をしているのです。貴女ではありません」
「むぅ・・・」
 不機嫌な顔でアルをばっさり切り捨てた。うめきながら頬を膨らませるアル。
「デモンベインを無断で使用した挙句、結果がアレでは話になりませんわ」
「否定はしねーゾ。ンな事したってデモンベイン呼び出して負けたのは変わりねーからな」
 ため息交じりで姫ちゃんに返事を返す。・・・分かっているのだ。ブラックロッジに対抗する切り札・・・デモンベインの存在理由を考えれば、姫ちゃんがこんな静かな怒りを燃やしているわけが。
「神之介!我等は当然の事をしたまでだ!敵と・・・あのマスターテリオンと対峙したのだぞ?戦う術として鬼械神を喚んで何が悪い?あの程度の被害で済んだことを喜びこそすれ、責められる道理などなかろう!」
 マスターテリオン、その名を聞きひつじさんと姫ちゃんの表情に戦慄が走る。
「野原様・・・、ここに現れたのはマスターテリオンだったのですか?」
「・・・そうだゾ。実際に見たのは初めてだけど」
「間違いないのですか?野原さん」
 ひつじさんの次に姫ちゃんが尋ねる。オラは頷きながら続けた。
「ああ、男だか女だか分からないようなスカした面の金髪ロングに金色の目をした変なヤツだったゾ」
「金色の邪眼・・・お爺様の言ったとおり実在していたのですね?」
「ふ、これで頭の悪い汝でも理解出来たであろう」
 姫ちゃんの言葉に、アルが再び口を挟んだ。
「ええ、分かりましたとも。ネクロノミコンの力ではブラックロッジに対抗できないという事が」
「・・・何だと?」
「ブラックロッジを倒せないデモンベインでは意味が無い。私が別の魔導書の探索を依頼したのは間違いではなかった・・・と言う事です」
「黙って聞いておればッ!妾以上の魔導書など存在するはずが無かろう!このうつけ!ド素人!」
「なァァァァァァァァァァァァァァァァんですってェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!このヤギの餌!」
 アルの悪口を皮ぎりに始まった口げんかを見ながらオラはため息をつく。・・・何でこの二人はこーなんだろうかねェ・・・。
「なんつーか・・・まつざか先生と石坂先生を見てるような感じだゾ」
 そして呟いた。・・・あ、ちなみにオラが呟いた二人の先生は幼稚園の時の先生ね。
「と・に・か・く、野原さん!」
「はいっ!」
 急に名前を呼ばれたので返事をする。姫ちゃんはただならぬオーラを纏いながらオラに言う。
「魔導書捜索の依頼は取り消します。あと、前金はそのままお納めくださいね。あれは正当な報酬ですから」
「・・・ちょっと待て、つー事は・・・?」
「そのままの意味です。ブラックロッジの事などさっぱり忘れて普通の生活にお戻りください。アル・アジフ貴女もです
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