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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
18 雪原 その一
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国軍本隊が出る前に、こっちを潰しにきます。
カストロ峡谷に兵を残しても三万はくだらないでしょう。
そして、彼らの切り札が……」
私の言葉をトリスタン陛下が遮って口を挟む。
はさまずにはいられないほど、その脅威を感じているのだろう。
「……天空シャングリラか」
皆の空気が一気に重たくなる。
ナーナ様達が加わり新生ゼノビア王国軍は軍の再建が進んでいるとはいえ、総動員をかけても今の全戦力は二万ぐらいしか居ないからだ。
だから、ここで空気を変える必要がある。
「まぁ、こちらからすれば助かりましたがね。
あの五万が速攻でこっちに来られたら打つ手はありませんでしたが、万全を期した結果こちらはつけこむ時間がもらえました」
皆を見ながら断言してみせる。
わざと不安を提示してそれを払う事で会議の空気をコントロールするのだ。
「皆様に質問します。
天空シャングリラは我々の英知のおよばぬ技術によって永遠に空中に浮かんでいるそうです。
ですが、永久に浮かぶ為にあの島は、何を代償にしていると思いますか?」
私の問いかけに宮廷魔術師となったウォーレンが即座に反応する。
さすが魔法使い。
「魔法ですかな?」
「正確には、島を浮かせる魔法をどのような力によって継続させているかです」
私の言わんとした事にウォーレンが気づいて顔を変える。
ふむ。
当たり前と思っている世界の住人は、たとえ賢者でもこれには気づかなかったという訳だ。
学生ゆえ科学の初歩程度はかじっているから、私には不思議だったのだ。
「我々ですら魔法を連続で行使すれば疲れます。
神の偉大なる力が働いているとしても、その対象がありまりも大きい以上、何だかの基点は必ず必要になります。
それはきっと……」
私のもったいぶった言葉を答えにたどり着いたウォーレンが横取りする。
天丼は大事である。
「カオスゲートですな」
「正解。
私にはあれぐらいしか思いつかなかったという推測だけどね」
カオスゲートの正体は移動手段ではなく、移動先の魔力供給源ではというのが私の推測である。
その根拠に、同じ空中都市であるオルガナとムスペルムが相互移動できていたという所だったり。
じゃあ、何でシャングリラとシルクドが繋がっていないかと考えたら、帝国軍がシャングリラを動かしたからじゃねと言う訳で。
穴だらけだが、カオスゲートというものはそんな穴をどうにかしてくれるパワーがあるのもまた事実。
話がそれたが、この話をしないと懸念その二に進めないのだから仕方ない。
「さて、とりあえずカオスゲートが大事という事に気づいてもらった訳ですが、これがまた問題で。
各地にあるこれを抑
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