暁 〜小説投稿サイト〜
ゼロの使い魔ー紅の書ー
トライアングル
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てたから・・それより・・昼食」

  食事の準備が終わっていたので指を指して
クーに伝えると・・首だけ起こし確認する。

「よーーっと・・いこうかレン」

  勢いよく起き上がると私の手をとり
皆の場所に小走りした。

 ◇◇◇

  さらさらと肌触りのいい上質な布をシートとして
下に敷いて、大きなバスケットやティーセットが
準備されている。ティーポットは押してきた
カートに乗せられており、完備は良好・・・・
天気のいい青空の中でーー
食べる食事は気持ちがいい。

  「外で食べる食事はいいものだなーー」

  「初めて食ったみたいな言い方だなーー]

  ウェールズが立て膝でサンドイッチを
味わい空を眺める横に、
あぐらをかきながら
サンドイッチを食べるクーがいる。

  私は正座を崩したような姿勢で、サンドイッチを
両手で持ち少しずつ食べていく。

  「・・もぐもぐ・・・・ごくん」

  「察しのとおり初めてだよクー」

  空からクーに視点を変え、柔らかく安らいだ
笑みを浮かべる。そしてまた空に視点を戻し遠くを
見渡した。それだけならいいのだけど・・
まるで感情が消えたような冷めた表情で
空に視点を戻したことが気になる。

  「どうかしたのか・・?」

  ウェールズの急な変化を感じた
クーが気遣う・・

  「ーーなんでもないさ・・強いて言えば急務で疲れたのかもしれないな」

  しかし・・望んだ答えは返ってくることなく
話しは終わってしまった。

  食事を終え、三人は立ち上がる。ウェールズが
クーの肩に手を置き、向かい合う。

  「これから・・高クラスの魔法を教えるーー短期間で無茶かもしれないが覚えてくれ]

  苦虫を噛み潰したような複雑そうなーー
そんな顔だ。

  「ーーなにをそんなに背負ってか・・わかんねぇけどよーー頼れよな仲間をさ・・そういうもんだろ仲間って・・」

  面をくらったようにポカンとだまり、
肩に乗せてた手もおろしていた。そして・・
すれ違いさまに肩に手を力強く乗せて
クーが前に出る。

  「行こうぜーーさっさと魔法を覚えて、レコンキスタとの戦いを被害でないように、終わらせてよ平和を取り戻してさ・・またここで飯食おうぜ皆でーー」

  クーらしい笑顔・・夢を語ってるときと
同じように、不思議な力強さを感じる。
その輝きが周りを信じさせるのかもしれない
・・なんだって出来るんだとーー

「敵わないな君には・・本当にーー厳しく教えるから覚悟しろよクー!!」

  完全に打ち解けた・・・・
やっぱりクーは凄い・・もはや一つの
才能かもしれない。

  ◇◇◇

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ