暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0730話
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内部にあった研究所のコンピュータのデータが完全に消去されていた事、これまでに何度もS.M.Sの活動を妨害してきたアンノウン、更にはそのアンノウンが第33海兵部隊に見つからぬままにガリア4に潜んでいて、バジュラの調査をしている時には襲撃すらされています。そしてフォールド断層でガリア4が消滅した時、偶然グレイス・オコナーを救助して戦場に乱入してきた……これらはどれに関しても明確な証拠はありませんが、状況証拠としては十分すぎるかと」

 ジェフリーが俺の言葉に頷き、言葉を続ける。

「大統領、1つお聞かせ願いたい。アクセル少尉の話にも出て来たアンノウン。ギャラクシー船団の救出時、バジュラの巣の確保時、そして今回のガリア4でバジュラの情報を探っているアクセル少尉に対しての攻撃。明らかにアンノウンはフロンティア船団に敵対しています。ですが、フロンティア政府はアンノウンをギャラクシー船団の生き残りとして確保する事にしたと聞いています。何故でしょうか?」
「三島補佐官の提案によるものだ。確かにこれまでに彼……君達の言うアンノウンは我々に敵対行動を取ってきた。だが、彼の使っていた機体が君達S.M.Sで試験運用しているVF-25よりも性能が上なのは理解出来るだろう? その技術を得る為に、敢えてこれまでの敵対行動を不問にしたと聞いている」
「三島補佐官……ですか」

 大統領の口から出た言葉に、思わずそう言い返す。
 あのキノコがアンノウンを取り込むのに問題無しとして動いていたのは、ある意味で納得は出来る。野心を燻らせているあの男にとっては、VF-25よりも高性能な機体というのは、さぞ美味そうな餌に見えたのだろう。

「ん? アクセル少尉。どうかしたのかね?」
「……大統領、1つお聞きします。先程も言ったように、S.M.Sはこれまで幾度かアンノウンと砲火を交えています。その結果、少なからずアンノウンのパーツを入手してますが、その殆どを政府に接収されています。……そう、新統合軍ではなく政府に。これは大統領の指示でしょうか?」
「……何? 本当かね? 少なくても私にはその辺の情報が上ってきていないが?」

 なるほど。どうやら映像データやアンノウンのパーツを奪っていったのはキノコの独断だったらしい。これでキノコが独自に動いて何かを企んでいるのは決定と言ってもいいか? いや、さすがにまだそこまでは言い切れないか。あるいは報告書の中に紛れ込ませた状態で提出して誤魔化しているといった可能性もある。だが、これはグレイスの件とは違って状況証拠だけという訳じゃ無い。明確に証拠が残っている。
 大統領の言葉を聞いていたジェフリーもまた、小さく眉を顰めて口を開く。

「大統領、その人物は本当に信用出来るのですかな? 話を聞いている限りでは、とてもそうとは思えませ
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