マクロスF
0730話
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れば大統領としての権威が……とかなるだろうしな。
もっとも、人として見れば信頼出来る人物であるのは間違い無い。それを考えると、いずれホワイトスターとのゲートが設置出来た場合に付き合っていく対象としては問題無いんだよな。
「大統領、その辺で。……それよりも、アクセル少尉に先程の話を」
「ん? そうか。……コホン、では本題に入らせて貰おう」
「本題?」
「うむ。勿論私が君に感謝しているというのは事実だ。だが、それでも大統領という立場にある者が君に礼を言う為だけにわざわざここまで来る訳にはいかないのだよ。……ジェフリー艦長」
「はい。アクセル少尉、彼女の……君が怪しいと思っているグレイス・オコナーについて説明して欲しい」
……なるほど。そっちが本命か。いや、勿論先程俺に礼を言ってきたのも本音での言葉ではあったのだろうが。
不思議と大統領がここにいる理由を納得してから口を開く。
「グレイス・オコナー。最初に自分が彼女の様子が気になったのは、ギャラクシー船団救出作戦の様子をインプラント処理された彼女がアイランド1の中にいながらほぼリアルタイムで見ていたと聞いたからです」
正確には念動力による、ある意味で本能的なものが最初にあったのだが……さすがにそれを告げる訳にもいかないだろう。
「確かにインプラントはこのフロンティア船団では違法だが……それだけでかね?」
「勿論当時は怪しいと言うよりは……そうですね、微妙な違和感とも言うべきものでした。明確に怪しいと感じたのは今回のガリア4の件があったからです。特にガリア4で反乱を起こしたテムジン。シェリル・ノームの護衛として何度か奴と会話する機会がありましたが、自分が奴に抱いたイメージは癇癪を起こしている子供がそのまま大きくなっただけといった感じでした。そんな相手が、反乱を起こした直後にギャラクシーネットに声明を発表するとは思えません。それを思うと、奴の裏に誰かがいるのではないかと思ったんです」
俺の説明を聞きながら、それだけでは色々と厳しいと判断しているのだろう。グラス大統領の顔は年齢を重ねた皺以外にも、微かに眉が顰められている。
「それと、テムジンはガリア4に保管されていた反応弾をどこかに運びだそうとしていました。威力を考えるとテムジンが反応弾を自分の物にしたいというのは分かりますが、それをどこかに運び出すというのはちょっと違和感がありますね」
「確かにあの反乱については色々と腑に落ちない点もあった。アクセル少尉の話を聞く限りでは、それをグレイス・オコナーが主導したと考えているようだが……何故だと思うかね?」
問い掛けてくるグラス大統領の言葉に、小さく首を振る。
「明確な目的までは分かりません。ですが、ガリア4に存在していたマクロス級グローバルの
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