第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!その十五
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それは田母神もだった、そちらに顔を向けた。
そこに一瞬の隙が出来た、その隙に。
尚智、ジャスティスカイザーレッドはというと。
田母神に一気に突進してだ、ビームサーベルを両手に持ち腹の横に深く置いて。
下から上にだった、彼の腹に一気に突きを入れた、その一撃が。
田母神を打った、彼の頑健な腹筋は貫けなかったが。
その威力で吹き飛ばした、そしてその彼に。
「今だ!」
「ああ、決めるぜ!」
二人は即座にビームガトリングガンを出してだ、空中にいる彼を撃った、その攻撃も受けた彼は落ち地面に叩きつけられた時には。
相当なダメージを受けて倒れ伏していた、顔だけ起こして二人に言うのだった。
「強盗は」
「そんなのいる訳ねえだろ」
「嘘に決まってるじゃねえか」
これが二人の返答だった。
「あんたの注意を咄嗟にそっちに向けてな」
「その一瞬で勝負を決めるつもりだったんだよ」
「くっ、何と卑劣な」
「だから勝てばいいんだよ」
「勝つ為に手段を選ぶ馬鹿が何処にいるんだよ」
今回もこんなことを言う二人だった。
「とにかくあんたはもう立ち上がれないよな」
「相当なダメージを与えてやったからな」
「確かにな、これでは」
まさにその通りだった、田母神のダメージは大きく。
起き上がることは出来なかった、その彼を見てだった。
ジャスティカイザーの二人はお互いに顔を見合わせてだ、会心の声で言った。
「やったな、今回も」
「ああ、華麗に勝ったぜ」
彼等の勝利を祝うのだった。
「俺達の作戦勝ちだな」
「頭を使った俺達のな」
周囲のこの上なく冷たい視線を無視しての言葉だ、もっと言えば敵意と憎悪に満ちた視線が世界から集まっている。
「それに何ていってもな」
「俺達が正義だからな」
「ああ、勝ったな」
「今回もな」
こう彼等で話してだ、そして。
尚智がだ、尚武に言うのだった。
「じゃあいつものあれやるか」
「ああ、あれだな」
尚武も応える。
「勝ったからにはな」
「あれをしないと駄目だろ」
「そうだよな、それじゃあ」
「やるか、今日も」
「二人でな」
こう話してだ、そのうえで。
二人は颯爽とポーズを決めた、何故か場所は海の中の岩山の上になり後ろから来る白波を受け旭日をバックにして。
そしてだ、二人で言うのだった。
「正義は勝つ!」
この日も決める二人だった、だが。
この直後二人を全世界からの怒号と罵声が襲ったのだった。
「何で勝つんだ!」
「何が正義だ!」
「とっとと東大寺の前から消えろ!」
「というか地球からいなくなれ!」
ニコニコ動画で実況されていたが書き込みが一気に千を超えた。その書き込みもこんな調子で書き殴られていた。
「市ね!というか
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