第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!その十四
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「おい、これはな」
「まずいよな」
「ああ、まずい」
相当にというのだ。
「一撃一撃の威力が半端じゃない」
「この威力はな」
「私の気の力は三十ミリガドリング砲のそれに匹敵する」
田母神から言って来た、拳から気を放ち続けながら。
「それを受け続けるとだ」
「くっ、このままだとな」
「俺達も」
「そしてだ」
それだけではなかった、田母神は。
その拳を止めてだ、そして。
跳びだ、旋風脚でだった。
二人を蹴り回しそれから拳を下から上に繰り出して二人を吹き飛ばした、その連続技はというと。
「くっ、竜巻の次はか!」
「昇龍かよ!」
二人は天高く吹き飛ばされ地面に叩きつけられてから呻いて言った。
「何て野郎だ」
「こいつも強いな、相当に」
「やれ!小佐いけ!」
「悪い奴等をやっつけろ!」
ここで子供達が歓声を送った、田母神に。
「正義は勝つ!」
「悪は滅びるんだ!」
「だから俺達が正義だって言ってるだろ!」
「主役馬鹿にすんじゃねえ!」
二人は怒って身体を起き上がらせてその子供達に抗議する。
「今から余裕で逆転して勝ってやる!」
「それで見せてやるからな!」
「正義は絶対に勝つんだよ!」
「正義が負ける筈ないんだよ!」
「じゃあ負けるのは御前等だ!」
「正義が勝つんならな!」
子供達も負けずに言い返す。
「御前等みたいな悪い奴等がいるか!」
「卑怯者!」
「卑怯な奴が正義な筈あるか!」
「正義の味方は卑怯なことしないんだよ!」
「勝てばいいんだよ!」
「勝てばな!」
二人は子供達にも中指を突き立てていた、そのうえでの言葉だ。
そしてだ、攻撃を一通り終えた田母神に言うのだった。
「小佐、あんたに恨みはないけれどな」
「それでも勝たせてもらうからな」
「見てろよ」
「俺達の必殺技を」
「では見せてもらおう」
田母神は空手の構えのまま二人に返した。
「貴様達の必殺技を」
「よし、見てろよ」
「俺達の一世一代の必殺技」
二人は田母神から受けたダメージの痛みに堪えつつ構えを取った、常人ならば粉々になっている程のダメージだがパワードスーツのお陰でそこまではいっていない。
そうしてだ、二人はそれぞれだった。
剣を出した、尚智が。
尚武は柔道の構えを取った、田母神はその二人を見て言った。
「武道か」
「そうさ、俺達もな」
「武道をやってるんだよ」
まさにそうだと返す二人だった。
「だからな、この武道でな」
「あんたを倒してやるぜ」
「そうか、ではどう来るつもりだ」
田母神は構えを取ったままだった。
「私に対して」
「それはな」
尚武、ジャスティスカイザーブルーが言う、そして。
咄嗟に左を見てそちらを指差してだ
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