第二話 腹違いの妹！？有り得るから怖い！その五
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「そうしてみます」
「ううん、自分で歩いて」
「そうします」
「確かに自分で歩いて見回ったらよくわかるね」
「そうです、ですから」
「わかったよ。ただうちの学校尋常じゃなく広いから」
保育園から大学まであって洒落にならない広さだ、動物園や植物園、水族館に博物館や美術館まである学園なんて他にはないだろう。
「迷わない様に気をつけてね」
「はい、わかりました」
「迷ったらね」
僕はここで自分の携帯を出して詩織さんに話した。
「連絡して」
「そういえばまだ八条さんの」
「義和でいいよ」
腹違いの妹かどうかという問題は置いておいて砕けていきたかった。僕は四月一日生まれなので同じ二年生なら妹に違いないからこうなる。まああの親父だと一日に二人の父親になるなんてことも有り得るだろうが。
「そう呼んでくれるかな」
「わかりました。じゃあ義和さん」
「うん」
「携帯の番号とメールアドレスを交換して」
「何かあればね」
「連絡して、ですね」
「この学園のことには詳しいつもりだから」
保育園の時から今まで通っている、ここは僕の遊び場だ。だからこの学園のことは隅まで知っているつもりだ。
それでだ、僕は詩織さんにこう確かな声で答えた。
「だからいざって時は迎えに行くから」
「わかりました。それじゃあ」
「校内を回るんだね」
「そうします」
「放課後もそうするといいよ」
「部活を見ながらですね」
「うん、そうしてね」
そのうえでだとだ、僕は詩織さんに話した。
「この学園はとにかく広いからね」
「わかりました」
こうした話をしてからだった、僕は部活に出て詩織さんは校内を見学した。そうしてその後で僕はクラスに向かって。
詩織さんは僕にだ、クラスに向かう道の中でこう言ってきた。
「私はまだ」
「クラスには入ることはだね」
「はい、まだです」
「転校生の紹介からだね」
学園ものの定番だ、このイベントからだった。
「クラスに入るんだね」
「今から先生のところに言ってきます」
「ああ、福田先生の」
「数学の先生ですよね」
「うん、あの先生はね」
そうだとだ、僕は詩織さんにこのことも話した。
「そうだよ」
「じゃあ数学科の職員室に行って」
「そこからだね」
「朝のホームルームの時間に入ります」
「わかったよ、じゃあね」
「後。お家のことは」
このこともだ、詩織さんは僕に話して来た。
「クラスの皆さんには」
「ああ、八条荘のことだよね」
このことを今まで忘れていた、僕は八条荘の管理人になって詩織さんはそこの入居者だ。しかも同じクラスで腹違いの兄妹かも知れない。
このことについてだ、僕はここで思い出してすぐに深刻な顔で考えることになった。
「それだね」
「そのこ
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