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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第二話 腹違いの妹!?有り得るから怖い!その一
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              第二話  腹違いの妹!?有り得るから怖い!
 僕は畑中さんのその言葉に思わず声をあげた、今ので眠気は綺麗さっぱり消えてしまった。本当に一気に。
 そのうえでだ、畑中さんにあらためて尋ねた。そうでないことを願う為に。
「今確か」
「はい、八条止様です」
「親父、ですよね」
「その通りでございます」
「それ確かな話なの?」
「いえ、今のところは」
 どうかとだ、畑中さんは僕に答えてくれた。
「可能性です」
「そうなんだ」
「DNA鑑定という方法もありますが」
「田村さんのDNAとですね」
「はい、止様のDNAをです」
 どっちもチェックして、というのだ。
「そうすればわかりますが」
「私はそれでも」
 詩織さん、考えてみたら初対面でもう名前で呼んでいる。例え心の中であっても。その詩織さんが言って来た。
「いいです」
「左様ですか」
「ではすぐに」
「いや、ちょっと待って」
 ここで僕は言った、とりあえず話が急にあれこれ進んで訳がわからなくなてきていて。
「それは」
「それは、ですか」
「まあ今すぐにでなくてもいいよね」
「そうですね、確かに」
「とにかく。田村さんは今日から学校で」
「はい、編入手続きも済ませています」
「そうだよね」
 話が急展開過ぎてこの当たり前のことについて聞き忘れていた。
「それじゃあ今日から」
「こちらから通わせて頂きます」
「そうだね。それで四時半から」
「引越し作業でした」
「じゃあ朝御飯は」
「まだです」
 こうした返事だった。
「これからコンビニに行きますが」
「食事でしたら」
 ここで畑中さんが言って来てくれた、困った時の執事頼みというけれど畑中さんは本当にそうした人だと思う。
「こちらで三食用意しております」
「あっ、そうなんですか」
「入居されている方々の分もです」
 あるというのだ、僕の分があることは聞いていたけれど。
「ありますので」
「それじゃあ今から」
「義和様と詩織様と私で」
 合わせて三人でだった。
「お食事としましょう」
「そうですか。それじゃあ」
「あと今日から私の他にも使用人が入りますので」
 この八条荘にというのだ。
「既にシェフが入っていますが」
「さらにですか」
「左様です、家事一切はお任せ下さい」
 畑中さん達にというのだ。
「義和様、詩織様は学業に専念されて下さい」
「何か色々と悪いですね」
「本当に」
 僕だけでなく詩織さんも畑中さんにお礼を言った、僕の姉妹かも知れない娘も。
「広いお屋敷ですけれど」
「私もお手伝いします」
「僕も出来る限りは」
「そうさせて頂きます」
「いえいえ、こうしたことは私達の仕事ですので」
 それでだという
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