エピソード11 〜抗神 マキナ登場〜
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その言葉にピクリと反応して、フォークでパスタを巻いている手を止める紫苑
「…どうしてそう思う?」
神妙な顔つきになり聞き返す
「そうだな。理由は二つ。いや、今ので三つだな。
一つ目は今のおまえの反応だな。いつもならこんな質問をしても、笑って返すだろ?
それと二つ目。さっきアカデミアの調査書を見た。なかなかひでぇな。バーンにロック、パーミッションを卑怯だ、外道だと蔑み、貶める傾向があるか。ぶっちゃけ、プロにもそういう奴は居るがアカデミアは見る限り、度を越しているだろうな。そういう環境はカード達を誰よりも大切にしているおまえにとって酷だろうからな。」
先日の試験の出来事を思い出した紫苑は表情を歪ませる。
図星だな。とマキナが言う
「三つ目は?」
「ん〜、なんかな〜おまえって、悩みがあると雰囲気とか微妙に変わるんだよ。周りからしてみればわからないけど、おまえをよく知る人物なら必ず気づくような確かな変化がな。具体的な説明はできんがな。多分、おまえの姉も気づいてるだろうな。」
「知らんかった」
自分でも知らなかった事を知り、少し考えるそぶりを見せる紫苑
「で、俺にどうしろと?お前に愚痴ればいいのか?」
「けど、おまえはしないだろ?お前の性格だ。他人に愚痴るような自分の弱みを見せる事はしないだろ。」
まあねと肩をすくめる
「だから、デュエリストらしくデュエルで憂さ晴らしっていうのはどうだ?多分、おまえの姉もそうやってお前のガス抜きをしてたんだと思うぜ?」
そう言われて思い当たる節がある。突然、デュエルしようとか言い出してきたりすることがしばしばあった。それも最近、嫌なことがあった日に限って。
「いいぜ。けど、デュエルがなろうが知ったこっちゃないからな」
「当たり前だろ、俺がふっかけたんだから。まぁその分俺も全力でいくがな」
久々に全力が出せる相手とデュエルをできると思い、心躍らせる紫苑
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