エピソード11 〜抗神 マキナ登場〜
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ルから身を乗り出し、速攻で反論する紫苑。
全くこいつわー……毎回毎回女の子扱いしてくんなよ
一人愚痴りながらパソコンを立ち上げ、フレームレスのメガネをかける。
このメガネは伊達でパソコンの画面から発せられるブルーライトとか言う光を軽減し、目を疲れにくくしてくれるのだ!
マキナはキーボードを軽快に叩いて、レポートを書き進めている紫苑を見て、ぽつりと呟く。
「……何気に可愛いよな。」
ガッシャーン!
呟きはしっかり紫苑に聞かれていたらしく動揺した紫苑はずっこけてキーボードに頭をぶつける
「お、お、おおまえ!ホモか!?」
顔を真っ赤にしながら、腕で身体を抱きしめるようにする紫苑
「あっはっはっは。やっぱ、おまえのそういうところ、面白いよな。ついでにメガネも似合っていて、かわいいぞ」
「可愛いとか男にいう言葉じゃないだろう……」
ティーカップを傾け、優雅に紅茶を飲むマキナを恨めしそうに見る
◆
「終わった〜〜〜。腹減ったな〜」
意外と長くかかってしまった調査書の記入に悪戦苦闘し、ようやく終わらせた頃にはお昼を回っていた。
「長かったな」
「誰のせいだと?」
ちょいちょいマキナが紫苑をからかい、その度にリアクションをするので作業が何度か止まってしまったのだ。
「まぁ来てもらったついでに昼食でも作るよ。」
それだけ言うとパタパタとキッチンのほうに向かう。どうやらパスタを茹でるらしい。
また、めんどうな料理を選んだな。暇だし、アカデミアの調査書とやらでも読みますか……
先ほどまで紫苑が作業をしていたパソコンに目を通す。
「ほぉ…なかなか興味深いな」
そう呟くマキナとはうらはらに彼の目つきがだんだん険しくなる
「できたぞ。冷めないうちにどーぞ」
盛り付けられたカルボナーラを見て、おぉと声を漏らすマキナ。ホワイトソースとブラック・ペッパーの香ばしい匂いが食欲を刺激する
「美味いな。味が濃すぎず、かと言って重たいわけでもない。これは高校生が作るクオリティじゃねえぞ。こんな美味い料理作れてさぞかしモテるだろ」
「男ばっかり寄ってくるだよな、コレが。昔、同性にラブレター渡された事とかあったし……」
うん、中学生の頃にマジ告白されたのはいい思い出だよ。男にな!!ついでに男ということを伝えたらそれでもいいから付き合ってくれと言われた。
昔のことを思い出して、苦笑する紫苑
「おまえ、ぜってぇ生まれてくる性別間違えただろ…」
ポツリと呟き、食事を続けている紫苑を見る
「…………なぁ、紫苑。おまえ、今相当ストレス溜めてるだろ。」
しばらくの沈黙の後、マキナが言葉を発する。
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