暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
46 冷酷〜Some get a kick out of cruelty.
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た。契約には血を使う。さっきは魔理沙の指先に少しだけ傷を着けただけだ。決して処じなんでもないです。

「しょうがないわね…」

と言いつつ紅茶を持ってきてくれるアリスは優しいと思う。

「ありがとう、アリス」
「とっ!友達なんだから当たり前のことをしただけよ!///」

アリスはそう言うと顔を赤らめてプイと向こうを向いて人形を弄り始めた。

「ぶーぶー!師匠早く早く!」
「ブー垂れなくてもやるよ。まずは知識から」
「えー!魔法は使わないのー!?」
「知識はそのまま魔法に直結するから」
「ぶー…。師匠がそう言うなら」

持ってきたもう一冊の本を読ませながら、俺は契約によって出来た魔理沙との繋がりで魔理沙の潜在能力を見た。魔力を送れるようになったと言うことはその逆も可能だ。

「師匠〜これ詰まんない」
「地道な努力は必要だよ。それを読まないと魔法は教えない」

そう言うと魔理沙は必死に本を読み始めた。割りと素直な子だな。

「ねえ、明希。その子弟子なの?」

先程までずっと人形を弄ってたアリスが今さらだが質問してきた。

「魔理沙(の放火)からアリス(の家)を守るために」
「私狙われてたの!?なんなの、この子なんなの!?」
「元犯罪者予備軍?」
「元ってなんなのよー!」
「師匠〜!私は犯罪者なんかじゃないよ!」

ぶーぶー!と魔理沙が抗議した。その年で犯罪者の意味がわかるのか。伊達に魔法を使おうとはしてない。でも流石に予備軍はわからなかったか。

「可能性があったってことだよ。ほら、ちゃんと基礎を学ばないと本当になっちゃうよ?」

脅しが効きすぎたのか少し青ざめて再び本を一生懸命に読み始めた。
弟子にしたと言っても、始めはこのぐらいしか出来ない。元々、俺達は殆ど独学で魔法を身に付けたし教え方がこれしか思い付かないだけだが。


そしてその日は結局雨が止まずに小悪魔に迎えに来てもらった。













残酷注意



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おまけっ!そのなな

幻想郷には妖怪もいるが人間もいる。その人間が暮らしている里から少し離れたとことで雨に濡れたナイフが鈍い光を反射した。

パシャパシャと逃げる足音と追いかける足音が重なる。子供は必死に逃げる。服は泥塗れで顔は涙と鼻水でグシャグシャだった。それでも子供は雨に打たれながらも必死に逃げた。何故追われているのか、何故狙われているのかはわからないがわかることは一つ。逃げなければ殺される。

だが悲しいかな、子供よりもナイフを持った追跡者の方が速く距離が次第に縮まっていた。

「うわっ!」

更に不幸にも子供は雨のせいで出来たぬかるみに足を取られ前のめり
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