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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
46 冷酷〜Some get a kick out of cruelty.
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気絶している銀髪の幼女を拾ってきた俺に対してこの館の主の一言。
「元の所に棄てて来なさい」
血も涙も無かった。しかも捨て猫扱い。作者は猫派です。
「人でなし!?」
「人じゃないもの」
「そりゃそうだけどさ!?」
「ふふ、冗談よ」
上品に口元を手で押さえて笑うレミリア。
「目が覚めるまでベットに寝かせて、そのあとは起きてから考えましょ」
と言うことで行き倒れ幼女の件は一先ず保留となった。
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……………………………………
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何をしに図書室に戻ったのかと言うと、人間の魔理沙に魔法を教える為にとある本を取りに来たのだ。え?図書室からの本の持ち出しは禁止じゃなかったかって?やだなぁ。『他人に貸し出し』することはダメだけど『管理者または持ち主』は良いんだよ。元々紛失を防ぐ為のルールだし。つまり俺とパチュリーとレミリアは例外的に本を持っていってもいいのだー!…誰に説明してるんだ俺?
目的の本である、魔法少女の育て方と書かれた本と魔法使いの心得みたいなものが書かれた本を棚から取りだしながら思っていた。その時、トコトコとパチュリーが光に集まる虫のように、夢遊病者よろしくこっちに寄ってきた。
パチュリーはそのまま俺に力一杯抱きついた。
「むきゅー♪」
甘えん坊はご満悦といった表情で顔を俺に埋めた。
「明希分の補給完了」
「何?その謎成分は…」
「不足することで禁断症状が起きる」
俺は麻薬か何かか。
「最近時間が無かったから…」
あー…確かに。パチュリーは研究していたりアリスが来たり、引っ越ししたりで二人きりになる時間が減ったなぁ。
ういやつめ。
うりうりとパチュリーを抱き返しながら俺は言った。
「そう言えばパチュリーはフランに秘策があるって言ってたけれど何するの?」
「ん。前にフランは人狼を大量に殺すことで少しの時間は大丈夫になったでしょ?」
あの時か。お兄さまとか言われた時は本当に混乱した。純粋と言う名の脅しに屈服してお兄さまと呼ばれることを許可させられるという訳がわからない、旗から見たら羨ましいぞと聞こえてきそうなやり取りをした後にフランとは普通の遊びをした。
チェスとかすごろくとか至って普通の遊びをしていたのにいつの間にか、いつぞやの炎剣チャンバラごっこを始めた時は流石に焦ったが。いや、すでに『ごっこ』ではないか。あの目はマジだった。
俺は首にパチュリーが頬を擦り寄せる甘えを受けながら聞いた。
「なら飽きるまで殺せばいいのよ」
なんだその逆説的発想は。暫くしない内に俺の彼女の言動がエキセントリックになってしまったぞ…?
「ちょ、
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