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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第1話『黒崎一護』
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!」
シュンッ!
結果から言えばハズレ。
さっきの不意打ちと違って、ただの一虚のただの攻撃などが当たる筈も無く、一護はいとも容易く死神の高等移動術──『瞬歩』で躱し、虚の上を取る。
「フンッ!!」
虚の上を取るや否や、一護はそいつをただ思い切り蹴り飛ばした。
ドォン!
蹴り飛ばされた虚は為す術も無く、ただ思い切り地面に叩きつけられた。
「ってか牛≠ノポーク≠チて‥‥まんまあの時の奴じゃねーか」
ビルの屋上に再び降り立った一護は思い出した。
目の前にいる虚は、以前同じように倒した筈の奴だったのだ。
「チィィキィィンンン!!」
「チキン¢揩ヲてるし!」
立ち上がり様にそう叫んだ虚に、思わずツッコミを入れてしまった一護。
さらに、
「マァァトォォンンン!!」
さらなるボキャブラリーとともに、再度攻撃が放たれる。
「マトン≠烽ゥよ!!」
しかし、その新たなボキャブラリーとともに放たれた攻撃も、一護に簡単に払われてしまった。
「どうした? もう終わりか?」
一護は斬月を肩に担ぎ、虚を挑発する。
その口調は静かだが、内心では他のボキャブラリーを期待していたりもする。
対して虚は、
「‥‥グ‥‥‥‥」
「‥‥グ?」
「グオオオオオオオッ!!!」
ただ叫んだ。
「ネタ切れかよっ!!!」
「グガアアァァァッ!!」
変に期待していた分、イラっときた一護は、問答無用で牛ポークチキンマトン虚をズバッと真っ二つに切り裂いた。
「もっとあんだろ。サクラ≠ニかボタン≠ニか‥‥羊繋がりでラム≠ニか‥‥」
ホントに色々と期待していたようで、一護の口から食肉のワードが出てくる。
ちなみに、サクラ≠ヘ馬肉の事で、ボタン≠ヘ猪肉、ラム≠ヘ子羊の肉の事である。
「‥‥‥‥‥」
一護の愚痴を聞いていたのかは定かではないが、切り裂かれた牛ポークチキンマトン虚は、そのまま何も言わずに霧散してしまった。
「ったく‥‥。これで今度こそ終わりだな」
最後の1体を倒した事で、一護は今度こそ帰路につこうと思っていた。
しかし、虚はすべて倒したが、
敵
(
・
)
は
(
・
)
ま
(
・
)
だ
(
・
)
倒
(
・
)
し
(
・
)
て
(
・
)
い
(
・
)
な
(
・
)
か
(
・
)
っ
(
・
)
た
(
・
)
───
「 隙 だ ら け だ 」
「──っ!!?」
ガキィィィィィン!!!
先刻まで大気を揺らしていた重低音とは真逆の、耳を劈くような鋭い金属音が大気を斬り裂く。
背後より不意に振り降ろされた刃を、一護が振り向きざまに構えた斬月で受け止めたのだ。
一護が前を見ると、
萌葱
(
もえぎ
)
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