初年度
学園編
TURN-01『入学試験─VSクロノス』(2015/05/07改稿)
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生。
「生け贄となったアセトドラゴン≠フ効果発動。墓地から《神龍の聖刻印》を特殊召喚する」
俺の場に再び球体のドラゴンが姿を現す。
《神龍の聖刻印》DEF0
俺はふとクロノス教諭の表情を見る。
「ぐぬぬぬぬ」と下唇を噛んではいるようだが、いまだ余裕が見える。
おそらくはあのセットがその理由だろう。
(ま、まだナノーネ。ワタシの伏せカードは《聖なるバリア―ミラーフォース》! これで相手のモンスターを全滅──)
「シユウドラゴン≠フ効果発動! フィールドの《神龍の聖刻印》を生け贄にして、相手の魔法・罠カード1枚を破壊する!」
「──なんデスート!?」
今度はシユウドラゴンの口から光弾が放たれ、クロノス先生の伏せカードを破壊した。
これでクロノス教諭のフィールドはがら空きとなった。
「バトル! シユウドラゴンとネフテドラゴンで相手プレイヤーに直接攻撃! 双龍爆裂弾!!!」
ドカァァァァァン!!!!!
「マンマミ〜ヤ〜〜〜!!!」
クロノス LP4000→0
外野からまた声が聞こえてくる。
だが今度のはさっきまで漏れ聞こえていた嘲笑のソレではない。
「ワンターンキルだと!?」とか「あのクロノス教諭相手に!?」とかの驚嘆の声だ。
ちょっと気分が良いが、気持ち恥かしかったりもする。
しかし、実際にデュエルしてみるとやっぱり初期ライフ4000というのは低いってことを改めて実感した。
元の世界ではまずアトゥムスを立て、そこからレダメ→墓地からトフェニを蘇生し、余裕があればさらに展開というのが基本の動きだろう。
あるいは青眼+ガード・オブ・フレムベルで銀龍→次ターンで青眼蘇生へと持って行くか、はたまたラブラドライ+エレキテル辺りでタクシーを呼ぶか‥‥。
どちらにせよ、今回のような動きはまずしない。
全盛期ならワンキルも可能だが、その場合はこの程度の動きじゃ済まない。
それがこうも簡単にワンキルなのだから‥‥。
《もう少し自重した方がいいんじゃないですか?》
「そうだな‥‥考えとくよ‥‥」
俺はデッキケースから聞こえた声に返答する。
けど、これで入学はまず確実だろう。
これからの生活が楽しみだな。
そんな事を考えながら、俺は試験会場を後にした。
─ To Be Continued ─
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