暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜決闘者転生譚〜
初年度
学園編
TURN-01『入学試験─VSクロノス』(2015/05/07改稿)
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と、十代が『スカイスクレーパーシュート!!!』なんて叫んでる場面に遭遇する筈だ。

そして十代に負けたクロノス教諭の腹いせデュエルが、俺の入学実技試験になるっていうパターンだろう。

二次創作でも割と多いパターンである。

しかしその光景がいやというほどリアルに想像できることが逆に怖い。

「ハァ‥‥デッキ作るか‥‥」

半ば脱力モードで、俺はデッキ作りを始める。

『せっかくの実技試験だから面白いデッキでやろうか』なんておちゃらけた考えもあったが、もう面倒だ。

生前俺が使ってたデッキにしよう。

整理するついでに組み直しておこうと思って、ソレらのカードは別に纏めてある。

それなら今からでも作るのは容易い。

もうそれでいいや。

俺は箱に詰め直したカードとは別のカードの束を取り、いそいそとデッキを組み始めた。


◆◇◆◇◆◇◆◇


夜が明け、朝‥‥。

俺は昨夜の予想どおり、試験に遅刻している。

しかし、まったく予想どおりの遅刻ではない。

夜更かししたにも関わらず、意外と早く目が覚めた俺は、普通ならば定刻までには試験会場に着いている筈だったのだ。

それが──

「だああ、クソッ!! なんでこんな時に電車が事故なんて起こすんだよ!!」

現在絶賛全力疾走中という有様である。

説明すると、ホテルのレストランで朝食を終えたあと、まだ時間があったので部屋に戻った俺は、試験で使うデッキの最終調整をしていた。

そしてホテルを出て最寄駅から電車に乗り、試験会場へと向かう最中、車内アナウンスで前の電車が事故を起こしたこと、その影響で到着が遅れることを知った。

遅刻を回避できたと高を括っていた分、この時は素で『えっ?』となった。

遅れながらも試験会場の最寄駅に到着したあとは、駅員に遅延証明書を貰い、ダッシュで駅を出た。

その後も厄日なのかすべての信号に引っかかりながら、今に至るという訳である。

「あれか!? 十代曰くこれも試練≠ネのか!? こんな試練いらねーわ!! エキサイトしねーわ!!」

こんな何の得にもならないクソみたいな試練で人生を左右されるなんて溜まったもんじゃない。

しかし試練云々はともかく、車の事故で死んで電車の事故で試験に遅刻って‥‥。

交通安全祈願≠ナもするべきか‥‥。

そんな事を考えながら、俺は試験会場へと急いだ。



「スカイスクレーパーシュート!!!」

「マンマミ〜ヤ〜!!!」

「ハァ、ハァ、ハァ‥‥やってるやってる」

試験会場へ到着すると、奇しくも昨夜の予想どおり、十代がフレイムウイングマンで勝負を決めている所だった。

実技試験の受け付けは終了していたものの、事
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