プロローグ
TURN-00『新たな世界へ』(2015/05/07改稿)
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問は軽くはぶらかされた。
触れてはいけない大人の事情的な何かがあるのだろうか‥‥?
まあ女神様は答える気が無さそうだし、俺も──殺されておいてなんだが──とやかく言うつもりは無い。
結果的にはその死≠受けたことで転生させてもらえるようだし。
なんてことを考えていると、女神様がローブの袖口から何やら筒状に巻かれた紙を取り出した。
そしてそれを広げ──
「光凪章刀殿。アナタは自分の未来を擲ってまで人助けをしました。それも神が定めた命の運命を捻じ曲げてまで‥‥。しかもそれで死んだ事を後悔せず、むしろ助けた子供の未来のためとまでの心境に至りました。もはやアナタが神です、仏様です。よってそれを称え、ここに転生を許可します」
なんだか突然表彰式チックなコントが始まった。
そんなノリでいいのか神様。
心の中でツッコむが、口には出さない。
‥‥いや心を読まれてるんだから口に出そうが出すまいが変わりは無いか。
「それじゃあ早速転生させましょう。Aコース『遊戯王GX』、Bコース『リリカルなのは』、Cコース『東方』‥‥どの世界を選択されますか?」
女神は俺が考えていた3つの選択肢を、まるでマッサージのコースを説明するかのように提示する。
まあ神様転生≠フ代表的な作品だから、誰しもが予想し得ることだが──
「色んな世界がありますけど、大体の二次創作ってこの3択が鉄板ですよね?」
女神の発言にズッコケそうになる。
『女神なのに二次創作とか知ってるんですか?』とも思ったけど、まぁスルーしておこう。
こういう女神様もいるんだ、と半ば強引に納得することにした。
それはさて置き‥‥。
『遊戯王GX』、『リリカルなのは』、『東方』の3択。
なのは≠ヘシリーズによってキャラたちとの関わり方が変わってくる。
選択する場合はどの時間軸かを訊いておく必要があるだろう。
東方≠ヘ正直キャラクターの名前と能力名以外の情報をほとんど持っていない。
弾幕勝負やスペルカードのこともよくわかっていない。
選択する場合、かなりの不安がある。
しかし、俺には時間軸を訊く必要も選択に不安を感じる必要も無い。
さっきも言ったとおり、もう決まってる。
「『遊戯王GX』の世界でお願いします」
『遊戯王GX』を選択。
プレイしてたし、そこそこ強かったし‥‥。
もう1つは、やはり他2作品の情報不足が理由だ。
『東方』は先述したとおりだし、『リリカルなのは』の方も知らないことやわからないことが多い。
キャラクターや大まかなストーリー、ある程度の設定は知っているが、それだけだ。
興味自体もそこまで無い。
あ、た
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