プロローグ
TURN-00『新たな世界へ』(2015/05/07改稿)
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‥。
そう思うと、意外にも冷静でいられた。
端から見ればただの自己満足だろう。
どうしようもない馬鹿野郎だろう。
とんでもない親不孝者だろう。
生への未練はある。
親への罪悪感もある。
しかし不思議と、心は安らかだった。
「はぁ〜‥‥短い人生だったなぁ〜‥‥」
俺はその場で仰向けに倒れた。
ホントに短い人生だった。
俺の享年は17歳ってことになるんだろうけど、少し前に観たニュースによると日本人男性の平均寿命は確か80歳かそこいらだったハズだ。
ソレに比べれば、俺の人生の何と短いことか‥‥。
まあ死はいずれ、平等に、否応なく訪れるものだ。
俺の場合、それが少し早かったってことだろう。
意外とすんなり受け入れられるものだ。
ただ、やっぱり涙が零れそうになったことはオフレコにしておく‥‥。
さて、俺の生≠ェ終わったのなら、今考えるべきことは1つ。
無事に天国へと召してもらえるかどうかだ。
死後の問題としては由々しきモノだと思う。
けどまあ、大丈夫だとは思うがな‥‥。
生前に何か重大な悪行を働いていたなんてこともないし、寧ろ常識人だっただろうというのが自己評価だ。
授業中に居眠りしたり、学校をサボったことはあったが‥‥まさかそれだけで地獄になんて落とされないだろう。
うん、大丈夫だ、問題ない。
あと強いて考えるなら‥‥次に輪廻転生した時も、同じく人間──できればまた男──として生を受けられるように祈ることくらいだろうか。
これも確か生前の行いで決まるなんてことを聞いたことがあるな。
なら大丈夫だ、問題ない(2回目)
あ、転生と言えば──
「‥‥二次創作とかの展開だと、ここで神が登場して転生──ってトコだな」
俺はふと、生前読んでた二次創作サイトのネット小説を思い出していた。
よく自分の好きなジャンルの二次創作を漁っては、パソコンやスマホに齧り付いて読んだものだ。
「転生先は『遊戯王GX』か『リリカルなのは』ってのが相場だったっけ‥‥。『東方』なんてのも多いっけか? けどどうせならGXに転生したいかな」
これでも俺は遊戯王プレイヤー──デュエリストだ。
デュエルの腕もそこそこ強かったし、ショップの大会なんかにも参加してた‥‥。
なのはや東方みたいなリアルファイトは勘弁だが、GXならむしろ歓迎だ。
‥‥いや、近年は遊戯王もリアルファイト化しているが‥‥そこは、まあ‥‥ねえ?
閑話休題──
だからもしこの先に二次創作的展開が待っているのなら、是非ともGXの世界へと転生させてもらいたいものだ。
しかし──
「ま、そんな都合の良い話がある訳もな
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