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戦国異伝
第百七十六話 手取川の合戦その六
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のことはよくわかっている、だからこそ上杉軍の全軍と言っていい五万の軍勢をこの場に連れて来たのだ。
 しかしだ、それでも織田軍の十五万の軍勢が堅固に守っていてはというのだ。
「その数に防がれました」
「では、ですか」
「ここは」
「夜の闇に紛れてこの場を去ります」
 上杉の軍勢もそうするというのだ。
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