第三章
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それは」
「まさか」
そしてだ。春香はここでわかった。
「さっき倒れそうになったのはあんたが」
「いや、ちょっとね」
「何するのよ、はじめてだったのよ」
キスのことを自分から言う春香だった。
「はじめてはもっとムードのある場所でって思ってたのよ」
「おい、ちょっと待てよ」
春香の話を聞いた望がここで彼女の後ろから言ってきた。
「御前今はじめてって言ったのな」
「ええ、そうよ」
春香は彼の方を振り向いて答えた。
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