繋がる力
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だ。だけどな、鍍金で作られた最強なんか、そんなの最強でもなんでもないんだよ!!」
『クッ!このガキィ・・・!!』
「この際だから教えてやるよ、弱者が強者の真似事をしたところでその本領は発揮されない、その逆も然りだ・・・」
『何だと?』
「理由はただひとつだ、それは本来あるべき強さじゃないからだ。王を気取ることは別に誰でもできる。だがな、最強の真似事をしたところでその力がお前のものになるわけではない」
シオンの言葉は更に続く。
「お前のビームは確かに威力があった、それは認めよう。流石は北欧神話最強の名は伊達ではない、だが・・・お前のせいでその力を殺している」
『ッ!!』
「お前の力は消そうとするあまり力が分散していた。これではいくらフィールドを破壊できたところで俺たちを塵には変えられない」
『ふざけるなぁあああ!!!』
ヨルムンガンドはビームをシオンに放つも、そのビームはむなしく剣を前にして弾かれる。
『ッ!!』
「言ったはずだ、今のお前では俺たちには勝てないって」
『クッ!くそがぁあああ!!!』
ヨルムンガンドは再びビームを放つ。そのビームはシオンを飲み込み、ビームが消え去ったそこには何も残らなかった。
「シオン!!」
『ふ、フフフッ、フハハハハハハハハッ!!!!!!!バカめ!僕に逆らうと皆こうなるのだ!!裁かれるべきなのは君たちなのだ!!!ヒハハハハハハハハッ!!!!!!』
須郷の高笑いが響き渡る。アスナは思わず手で口を押さえる。
「そんな・・・」
皆が絶望する中、一人だけ表情を変えない人物がいた。
「いいえ、裁かれるのは貴方だ。須郷伸之!!」
『何ッ?』
「エリーシャちゃん・・・?」
エリーシャは須郷に対して力強く言った。しかし、須郷はそんなこと気にもしなかった。
『フンッ、何をバカなことを。あの小僧はもういない、僕に立ちはだかる障壁はもう、いないのだよ!!』
須郷が再び高笑いをあげる。彼はもう既に自分の勝利を確信していた。
「あーあー、まったく、本当に成長のない奴だなあんたって人は・・・」
『ッ!誰だ!?』
どこからか聞こえた声に須郷は反応する。
「一つ、照準はよく狙え。出ないと当たらないぜ」
その声の主は───
「二つ、戦いの最中に慢心するのは命取りだ」
どんな武器でも断ち切れない───
「三つ、戦いを決めるのは・・・」
“絆”という“繋がり”を持っている。
「最後まで0.1%に賭けたバカ野郎だ!!」
「シオン!!」
「あいつ、アレをかわしたのか!?」
シオンは上空からエクスキャリバーを突き
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