繋がる力
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剣となり、その剣は眩しい程の輝きを放っていた。
「聖剣《エクスキャリバー》、今だけお前の力を貸してもらうぞ!!」
黄金の輝きを放つエクスキャリバーを手にシオンはヨルムンガンドに向かっていく。
「ギャアアアアアアアアア!!!!!!!」
ヨルムンガンドが放ったビームは触れてもいない近くの鉱山を塵に変える。その全てを塵に変えるビームはシオンに向けて迫ってくる。
「うぉおおおおおッ!!!!!」
ヨルムンガンドのビームとエクスキャリバーが衝突したその時、ビームと剣先の間には激しい火花が散る。
高エネルギー同士の衝突、そこにはお互いの全力がぶつかり合っていた。
「グッ・・・!」
「ォオオ・・・!」
「シオン・・・」
シオンの戦いをエリーシャたちはただ見つめていた。彼らの勝利を信じて───。
「お願い・・・」
「頼む・・・」
「シオン・・・」
「シオン君・・・」
「シオンくン・・・」
ある者は手を組み祈り、またある者は拳を強く握る。皆誰もが信じていた、そして託した者は今目の前で神に最も近いものと戦っている。
普通なら無謀だと誰もが思うだろう、しかし皆は何処かで思っていた。
彼が、シオンがこの世界を救ってくれると。例えここが仮想世界でも、現実世界に影響がなくても、皆はこの世界を守りたかった。
『何故だ、何故貴様はそこまでしてこの世界を護ろうとする・・・?』
どこからか聞こえたその声、シオンはその声に対してこう答える。
『俺が、そうしたいからだ・・・』
『理解できない、たかがそれだけの理由で世界を護ろうと言うのか・・・!?』
『だから、こそだよ・・・』
『何?』
『護りたいから、護る・・・それ以外に、理由なんてない・・・!!』
ただ護りたい───
シオンにとってはそれだけあれば充分な理由だった。SAOでも彼はそれだけで動いていた。
『ふざけるな!!貴様には、貴様には何も護れない!!貴様は目の前で仲間が無情に死んでいく様を見るのだ!!』
『そう、だな・・・』
『ッ!!』
『俺は、一人じゃ、何もできない・・・。だから、それを受け入れ、仲間の痛みも、悲しみも、死も、全て受け入れて、俺はそいつらの分まで、生きていく!!』
『戯け!繋がることでしか存在を得られない貴様に私が負けるはずがない!!』
その言葉にシオンは微笑を浮かべる。
『繋がることでしか存在を得られないか・・・なら、お前は俺たちには勝てねーよ』
『何?』
次の瞬間、シオンは高エネルギーのビームを一瞬にして消し去った。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
『ッ!!そんな馬鹿なッ!?』
「北欧神話最強、確かにそう
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