第七十八話 Central Museum
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様子が明らかにおかしい。
彼は何か急いでいるように見えた。
そうでなければ女神の力を借りてまで最初から完成されたアーマープログラムを渡すはずがない。
ゼロ「……まあいい…気にしたところで俺にどうこう出来ることではないだろう」
パーツファイルを入手したゼロはスカラビッチの元へ向かうべく、足を進める。
ゼロはその後、宇宙、海、古代遺跡の展示場を抜ける。
時々現れるイレギュラーを破壊しながらゼロは調査員がいるセントラルミュージアムの最深部に辿り着いた。
そしてようやくルナとの通信が繋がった。
ルナ『お?やっと繋がったぜ。ゼロ、近くに強力なデータ反応があるから気をつけろ』
ゼロ「ああ、調査員のスカラビッチだろう。遺跡荒らしからいつ調査員になったのか…」
やっていることは録なもんじゃない、どちらも。
ゼロは肩を竦めながら言う。
ルナ『いや、スカラビッチもだけど、もう1つ強力なエネルギー反応がセントラルミュージアムに近づいているから頑張ってくれや』
ゼロ「もう1つのデータ反応か…」
用心に越したことはない。
気を引き締めて扉を開ける。
先には岩石を転がす奇妙なレプリロイドがいた。
ゼロ「グランド・スカラビッチ!!今回はナイトメアと仲がいいみたいだな」
スカラビッチは岩を転がし、顔だけをこちらに向けて言った。
スカラビッチ「ほおっ、ゼロさんではありませんか?死んだと聞いていたが?」
ゼロ「お前に聞きたいことがある。お前達ナイトメア調査員は何を考えている?俺の亡霊の正体は?後、俺のDNAデータの使い道は?」
スカラビッチはDNAデータに関する質問にだけ答える。
スカラビッチ「以前はお主のDNAデータが欲しくてたまらんかったが、今は用済みじゃな」
ゼロ「その“用”を知りたいんだ。早く答えろ」
鈍そうな老人相手にゼロは苛立ちを感じた。
当の本人は彼の心中など意に介さず、ポイッと岩をゼロに向けて放り投げた。
ゼロ「答える気はないというわけか。なら無理矢理にでも吐かしてやる」
チャージしたリコイルロッドの一撃を岩に喰らわせ、吹き飛ばすと同時にセイバーを抜き放ち、スカラビッチに懐に入る。
勝敗は呆気なくついた。
地面に転がる調査員。
見下ろすハンター。
ゼロは相手の目の前にセイバーを突き付ける。
スカラビッチから喉に詰まったような悲鳴が聞こえた。
ゼロ「さあ、答えてもらおうか?俺のDNAを何に使ったのか?まずこの質問に答えろ」
スカラビッチ「…………」
ゼロ「さっさと言え、俺はエックスや
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