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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story2 Emerald
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記憶が・・宝石に・・・?」
「ふ、封じられてる・・・?」
「な・・何で・・・?」
ウェンディ、エルザ、アオイの順に疑問の言葉を紡ぐ。
「それも分からないんです。私が分かっている事は、自分が魔道士である事と、自分の記憶が、100個の宝石に封じられているという事だけなんです。」
再び空気が一変した。
この少女はフリーの魔道士として活躍していただけでなく、記憶を失っており、その記憶は100個の宝石に封じられている・・・頭が混乱状態を招いてしまう話ばかりである。
「100個・・・?」
ミラが目をパチクリさせながら呟いた。
「!バンリ!その宝石何個ある!?」
「14個。」
グレイが怒鳴るようにバンリに問うと、当の本人は予め数えてたみたいで、すぐに答えた。
宝石の数は、14個―――――。
「5年間、私が見つけたのは・・・それだけです。」
スカートを掴む力が強くなった。
「まだ86個もあるのね。」
「5年で14個なら・・・全部見つけるには後約8年も掛かっちゃうね。」
「この宝石が、どこにあるのか心当たりはあるの?」
ルーシィ、ハッピーが呟き、シャルルが問う。
「ううん、全く。草むらに落ちてたり、木の枝に引っ掛かっていたり、水の中にあったり、雑貨屋さんで商品として売られていたり、魔物が持っていたり・・・」
「宝石の在り処は一貫してねェって事か。」
「見つけ出すのは困難。」
シャルルの問いに少女は顔を上げて指を折りながら言い、頭を掻きながらイブキと、巾着に宝石を戻し、テーブルの上に置きながらバンリが呟いた。
「この14個の宝石で、今までどんな記憶を思い出せたの?見つけたら、記憶の封印が解けて、その記憶を思い出せるんだよね?」
首を傾げながらコテツが問う。
「肝心な事は、思い出した事は無いけれど・・・小さい頃私は泣き虫だったとか、森の中で迷子になった事があったとか、ピーマンが嫌いだったとか・・・手掛かりになりそうな記憶は全く無いんです。」
また指を折り思い出しながら少女は言うが、すぐにしゅんとなってしまう。
すっかり落ち込んでしまった少女に、励ましの言葉も掛ける事もなかなか出来ずに、時間だけが刻々と過ぎていく。すると、今まで頭の後ろで手を組んだまま黙っていたナツが、
「俺達で探そうぜ!その“記憶の宝石”をなっ!」
と切り出した。
「記憶の・・・宝石?」
「この宝石の事だ。お前の記憶を封じている宝石だから、“記憶の宝石”。」
「そのまんまじゃない。」
「単純で覚えやすいからいーじゃねェか。」
「でもそれ、単純すぎない?」
「んだとォォオ!?」
少女はナツが言った言葉を鸚鵡返しに呟くと、巾着を手に取ったナツが白い歯を見せて笑いな
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