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ルドガーinD×D
第二十話:姉妹
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自分でもひどいことを言っていると思う……でも、そう思わずにはいられない……

「最初は俺も疑った、でもな――」

ルドガー先輩はポケットの中からいつも使う金色の時計と見たことない銀色の時計を取り出して私に渡した

「…銀の方は傷だらけなのに…金の方は綺麗です……」

それが私が時計を見て思った素直な反応だ

「持ち主によく似ててな……銀はな…金が傷つかないように、傷だらけで…ボロボロになりながら…守ってくれたんだ……最後はその命を金の為に使ってな……」

…持ち主……つまり、それは――

「そんな兄さんを…っ拒絶するなんて…出来るわけないだろ……っ!!」

―たった一人の家族―

「………ごめんな……こんなこと子猫ちゃんに言ってもしょうがないのにな」

「……いえ」

確かに姉様とルドガー先輩のお兄さんは違う、でも……一つだけ分かったことがあります

…私はまだ姉様が好きだ、たった一人の家族なんだ!!

「…ルドガー先輩……私、姉様ともう一度話したいです……それがどんな結果になったとしても……」

きっと、今までなら姉様に会うことから避けようとしたと思う……もし、暴走したままだったら、二度と元の関係には戻れない…

…だから無意識に避けようとしていたんだ………でも――もう逃げない!!姉様は私の――たった一人の家族なんだから!!!

…ルドガー先輩はきっと、どんなことがあっても家族であることは変わらない

相手がどんな酷いことがあったのだとしても家族であることを否定せずに受け入れる……そう言いたかったんだと思います

「そうか……大丈夫、子猫ちゃんなら俺と違って手遅れにはならないさ」

…手遅れ…その言葉が意味するところはきっと―――

「おっと、もうこんな時間か、怪我人は早く寝て元気にならないとな」

「…眠たくありません」

「そうか……そうだ!!」

「…?」

「♪〜♪♪♪〜♪」

「…子守唄ですか?」

そう尋ねるもルドガー先輩はただ歌いながら私の頭を撫でるだけだった

…子供扱いはなんだか嫌です……でも…気持ちいいです……

「♪〜♪〜♪」

…何だかだんだん…眠たく……………………

「♪〜♪―ん………もう寝たかな?……お休み子猫ちゃん………それにしても……証の歌には猫を眠らせる力でもあるのか?黒歌もルルもすぐ寝るし……あ、俺もだったな」

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