幕間二 氷炭、相愛す
2幕
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たしはイイ。だから教えて。ジュードの胸の中。ジュードのココロ。フェイを傷つける言葉でもイイ。でないとこの先、源霊匣に反対する人たちにもアッサリ負けちゃうよ。だから言って? あなたの言葉で、精霊が大嫌いなわたしの心をへし折って?」
理想は奇麗なだけでは成し遂げられない。ジュード・マティスはこの日、それを痛いほど知った。
「――人と精霊は共存できる。してみせる。そのために最善を尽くすって、僕とミラは誓ったんだ」
フェイは泣き出しそうな顔で、なお笑って、ジュードから手を離した。
『それがお前たちの答えか。――ならばその覚悟が本物か試させてもらう!』
セルシウスが腕を振り上げると、空間を裂いてアクアドラゴンが召喚された。
ジュードはグローブを両手に装着して構えた。
フェイもまた、まるでミュゼのように地面から浮き、手に緋色の陣を携えた。
「フェイ。これは僕とセルシウスの問題だ。無理しなくていいんだよ」
「ムリしてない。セルシウス、お前『たち』って言った。きっとこれは、フェイにもモンダイだから」
「――ごめん。巻き込んで」
フェイは首を横に振った。
ジュードは改めて構え、フェイともどもセルシウスとアクアドラゴンに挑みかかった。
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