マクロスF
0728話
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は攻撃されるかもしれないというのは幾ら人間とちがって脳が殆ど無いバジュラだといっても当然考えているだろう。それなのに、俺1機からのミサイルの集中攻撃を食らったくらいで動揺するなんてことはありえるか?
……愛を使った事により、ミサイルの攻撃力が女王級の予想以上だったから? まぁ、その可能性もある……か?
とにかく、その辺についてはこの騒ぎが一段落ついたらレポートなり報告書なりでジェフリーを通して上に、政府の方に上げておいた方がいいだろう。
キノコ相手に点数稼ぎのような真似はしたくないが、別にフロンティア船団の政府はキノコのみではない。
寧ろ一般的な奴の方が多いだろう。
「アクセル少尉、お疲れ様です。こちらで機体の状態を確認しますので、後はもう大丈夫ですよ」
「そうか? なら頼む。何かあったら呼び出してくれ」
整備員の言葉に軽く礼を言い、EX-ギアを脱いでいると機体のチェックをしている整備員が俺へと視線を向けて口を開く。
「ええ、その、あれでしょう? 彼女が……それも、あのシェリル・ノームが待っているんでしょう? 早く行ってあげて下さいよ」
ニヤリとした笑みを浮かべる整備員だが、その頭部を軽く殴ってから格納庫を後にする。
整備員が殴られた衝撃で吹っ飛んでいったが、別にそれは俺の力が強かったからではない。マクロス・クォーターの格納庫が無重力区間だからだ。
そして、他の整備員達が俺に向かって唖然とした視線を向けているのも、今は気にしないことにする。
そのままマクロス・クォーターの通路を進み、やがて到着したのは医務室だった。
熱を出して倒れたというのなら、まず間違い無くここにいるだろう。
医務室の扉を開けると、そこにはS.M.Sの医者と思われる40代程の中年の男の姿があった。そして少し離れた場所にある仕切りがされているベッド。
これはシェリルの知名度を考えた上での処理なのだろう。
「君は……確か、アクセル少尉だったな」
「ああ。シェリルが倒れたと聞いたんだが……向こうのベッドか?」
「そうだ。今はよく眠っているよ。原因は疲労からくる発熱だろう。ガリア4でも同様の症状で倒れたんだろ? それを、一時的に熱が治まったからといって無理をした為に熱がぶり返したんだと思う。……それに、ガリア4でも色々あったという話だし」
「……疲労からくる熱? 何らかの病気じゃないのか?」
今までのシェリルの様子を見る限り、確かに風邪っぽい症状ではあったが……
「病気? 彼女は何らかの病気を持っているのかね? 何しろ、ご覧の通りここは医務室とは言っても、それ程高度な医療機器は揃っていない。PMCである以上外傷に関してはそれなりに対応出来るんだが、詳しい病気についての検査は……」
「なるほど。なら、フ
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