マクロスF
0728話
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ている……どころか、そのアンノウンがグレイスを助けたと証言している以上は半ば確信したといってもいい。
それは同時に、俺の念動力がやはり正しかったのだろうという結論にもなるだろう。
そう判断し、S.M.S用の通信チャンネルでオズマへと通信を送る。
「アンノウンの機体は何度か中破くらいにはしているだろ? パーツで同一機であるとは証明出来ないのか?」
『難しいな。仮に同一機だと判別しても、パイロットが違うと言われればそれまでだ。勿論、同一機だというのは色々と取引の材料にはなるだろうが、明確に同一人物でないと判明しないとちょっと難しいだろうな』
ちっ、通信記録とかが残っていればどうにでも出来そうなんだが……これまでアンノウンと通信を交わした事は無いしな。
さて、どうしたものか。……いや、俺がここでどうこう言ったとしても意味は無いか。今の俺はあくまでもS.M.S所属の少尉でしか無いんだから。
……待てよ? グレイスが無事だったという事は、シェリルに渡していた薬を調べる必要性も再浮上してきた、のか?
そんな風に思った時だった。俺の機体に通信が入ったのは。
『スカル4、アクセル少尉。クォーターに避難していたシェリル・ノームさんが熱を出して倒れたとの事で、医務室に運ばれましたが……』
「何っ!?」
熱を出す、というのはガリア4の時と同様だ。つまりは、恐らくあの薬が何らかの問題があるのか、はたまたシェリルの身体に異常があるのか。……フロンティア船団の中では施設が最も整っている軍事病院で、一度きちんと検査して貰った方がいいだろうな。
「了解した。……オズマ、ここは任せていいか?」
『ああ、どのみちフロンティア政府からの使いが来るまではこうしてこいつを見張ってなきゃいけないからな。見張りには1人いれば十分だろ。ここは俺に任せて、行ってこい』
オズマの言葉に短く礼を告げ、マクロス・クォーターへと戻っていく。
色々と事態が動いてはいるようだが。シェリルとグレイスを含むマクロスギャラクシー関連にしてもそうだが、忘れてはいけないのはやはりバジュラの異常だろう。
あの時、女王級が乗っているバジュラ艦に反応弾を叩き込もうとした時に姿を現したバジュラは、明らかに普通ではなかった。当たるかどうかはともかくとして、攻撃が可能か不可能かで言えば可能だったのだ。なのに、それをせず……それどころか、戦場にいた殆どのバジュラが攻撃を行わず、まるで何かに混乱しているかのように見えていた。
何故あのような行動になった? あるいは、俺が女王級の乗っているバジュラ艦に直接反応弾を叩き込もうとしたからか? その前段階でもあった、ミサイルの集中攻撃でバジュラを指揮していた女王級が混乱して、その結果ああなった?
いや、戦場に出ている以上
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