第七十七話 蒼と紅
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が式も挙げないとは考えられないのだが…。
ルイン「あの時はシグマとの戦いや妖精戦争もあったし、それにゼロも封印されたり…ネオ・アルカディアを創るのに忙しくてそれどころじゃなかったんだ……まあ、エックスやハルピュイア達がいて今が幸せだからいいけど」
しかし“いい”と言っても、さっきの母の顔はどう見ても“着たい”と言っているように見えた。
レヴィアタン「(何とかして着せてあげられないかしら?)」
そう思いながら、他の兄弟達の部屋に向かう。
レヴィアタン「…というわけなのよ」
ファントム「つまりレヴィアタンは、母上にドレスを着せて差し上げたいと?」
レヴィアタン「そうよ」
理解が早くて助かる。
その横では、どう見てもマザコン気味のハルピュイアが顔を真っ赤にさせて怒りを露わにさせていた。
ハルピュイア「か、母さんにそんな悲しい思いをさせるなど…父さん…あなたという人は…!!し、しかし父さんは俺の…」
レヴィアタン「…お黙り、マザファザコンキザ坊や」
どうしても母にウエディングドレスを着せてあげたかった。
その時、黙って話を聞いていたファーブニルが呑気そうに言った。
ファーブニル「だったら俺達でウエディングドレス買ってお袋に着せてやればいいじゃねえか。お袋って体型はレヴィアタンと殆ど同じだからお前と同じサイズの奴買えばいいじゃねえか」
レヴィアタン「それよ!!」
確かにレヴィアタンとルインは体型が近いし、レヴィアタンにピッタリのサイズをルインに渡せばいい。
レヴィアタン「お母様!!」
ルイン「ん?どうしたのレヴィ?ファントム?」
朱いローブを身に纏うルインが首を傾げた。
ファントム「母上、申し訳ありませんが、こちらへ」
ルイン「え?え!!?」
レヴィアタンとファントムに引っ張られながらルインはエックスとルインが使っている執務室に向かう。
エックス「フ、ファーブニル!?一体どうしたんだ!!?」
貴重な休日に日なたぼっこをしていたエックスはファーブニルに引っ張られていた。
ファーブニル「いいからいいから!!後のお楽しみって奴だ!!」
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