暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第七十六話 Inami Temple
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女に謝罪をしながら、先へ進む。



































調査員の下へ辿り着いたルインは扉をぶち破る。
現れたのは巨大な甲羅を装備した大型レプリロイド。
甲羅を回転させながら地上に降り立ち、甲羅を見せ付けて顔だけを向ける。
戦士の衿持をうかがわせる精悍な顔。
彼が大地を踏み締めるとズンッと物凄い地響きがした。

ルイン「あなたがナイトメア調査員、レイニー・タートロイドですね?」

タートロイド「ルイン…噂は聞いている。同じレプリロイドとして尊敬する」

ルイン「そんなことはどうでもいい!!早く…早くナイトメアを止めて!!」

今の彼女にタートロイドの称賛は無意味だった。
激しい怒りを浮かべながらタートロイドにバスターを向ける。

タートロイド「ナイトメア…直にレプリロイドの未来を救うものだ。」

ルイン「何を言っているの!!?レプリロイドを狂わせて何が救うものだと言うの!!?狂わされた人の気持ちが…狂ってしまった人を倒した気持ちがあなたに分かるか!!」

タートロイド「…私には信じるしかないのだ。主のことを…」

ルイン「どういうこと…?」

真っすぐ向けた銃口が少し力を失う。

タートロイド「私のせいであのお方は罰せられた。なのに、また私に生を与えてくれた。だから…私は与えられた使命を果たすのだ…。この命に代えても…」

ルイン「なら、戦ってでも止めてみせる!!」

フルチャージショットを繰り出し、即座にバスターを連射する。
激しい攻撃がタートロイドに浴びせられるが、全くダメージを受けていない。

タートロイド「無駄だ…。私の甲羅はどんな攻撃も受け付けない。」

逆にタートロイドが攻めに回った。
甲羅からミサイル弾を発射する。

ルイン「う…っ…」

ミサイルを受けたルインが吹き飛ばされた。

タートロイド「我が主の障害を取り除くのも私の使命。頼む、退いてくれルイン」

タートロイドは辛そうに吹き飛ばされるルインに言う。
使命とは言え、尊敬しているイレギュラーハンターを、主の友人を死なせたくはなかった。
だがいかなる攻撃でもルインの不屈な魂を消すことは不可能だった。

ルイン「あなた達を止めなければ、ナイトメアは無くならない…なら私はあ!!」

セイバーで甲羅を攻撃していくうちに、甲羅の緑の水晶は剥がれ、回路が剥き出しとなる。
ルインは躊躇うことなく、セイバーによる斬撃を浴びせ、タートロイドにダメージを蓄積させていく。

タートロイド「私も負けるわけにはいかない…主のために…」

甲羅を丸め、巨体を活かした体当たりをルインに喰らわせよう
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