暁 〜小説投稿サイト〜
無欠の刃
下忍編
演習
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れたその言葉にサクラは思考を停止させる。ここにいる、皆で? それはつまり…サスケ君と朝から一緒ってこと!?
 すぐさま、彼女の目がハートの形になり、賛成賛成!! とはしゃぐ。

「味噌ラーメンの、材料、ないよ?」
「買いに行けばいいだろ」
「そっか、セール、してた?」

 カトナとサスケは、ナルトの突然の発言にはなれたもので、食材のストックを確認していた。見るものが見れば、明らかに熟年夫婦のような、そんな雰囲気である。

「えー、まじでみんなで食べるのかよ。あっ、俺、みそラーメンならメンマ多めで頼む」

 文句を言いながらも、ちゃっかりと注文する湖面。どうやら、彼のお気に入りはメンマらしい。ナルトはメンマが苦手なので、あまり多くは入れないため、ストックがきれかけていた筈だ。買い足しておこう。
 そう考えていたカトナに、爽やかにサイは告げる。

「僕は味噌は苦手なので、しょうゆがいいですね」

 サスケは「吐くぞ」と宣言されているのに、ずいぶんとしっかりしたものを。

「俺はとんこつだな」
「じゃあ、私は醤油で」

 サクラはサクラで、流石に朝からこってりしたものを食べると太ると思ったのか。定番中の定番の醤油を頼む。
 もしも、彼らの親だとしたら、面倒くささからもう二度と繰りたくなるレベルのフリーダムさである。せめてまとめてくれれば、作るのは楽になるというのに…。ただ、作る本人であるカトナは全くそれを気にせず、確かめる。

「醤油二つ、みそ二つ、とんこつ一つ、塩ひとつ。…近くのスーパー、安売り…してた?」
「してるはずだぜ」
「ほんと?」
「ほら、あの火影岩の近くのスーパーだよ」
「ああ、あそこ」

 主婦も顔負けな会話を繰り広げる湖面とカトナに、ぎりぎりと、ナルトは嫉妬丸出しの顔で睨み付ける。自分の家族が自分が苦手な奴を褒めているのを見ている気分のようだ、その顔がすごいことになっている。
 というか、それを見ているカカシもカカシで結構内心凄い顔になっていた。何せ、自分が注意した矢先に、皆で食べる相談である。こいつら、俺のこと嫌いなのか。仲良く会話しやがって腹立たしい。
 そう思っているカカシの視線を感じながら、カトナは内心で考えた。

 ―明日の演習に、全員が合格する為の方法と、そしてカカシとヤマトに勝つための方法を。

・・・

 後、12時までの一時間しかない十一時五分。
 八時三十分に集合と言われていたのに、なのに、待たされて二時間三十五分。
 苦無を丁寧に研いでいたサスケ、その横で手裏剣を数えていたサクラ、大太刀を近くの木々にぶつけて、木をなぎ倒していたカトナは、ふと、こちらに向かって歩いてくる人影を見て、手を止める。
 その人物は飄々とした態度のまま、にこにことした笑
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