下忍編
演習
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てあげたいのですが、みなさんいい案はありませんか?」ということをかいた紙を張り付けていたのに対し、四代目には、そりゃあもう、容赦がなかった。
発見したイルカが彼に罰としてそれをぬぐわせようとしたが、その夜に季節外れの大雨が降り、どうやら水に溶けやすい素材を作っていたらしく、くそったれの文字が消えてしまった。
どうやら天気予報を見て、悪戯する日を決定していたらしい。その大雨で絵の具が流れるのも計算のうちだった様。
おかげで、彼に罰を与えられなかったという事件は、里中で有名である。
問題児中の問題児。何故、火影はこんな問題児と無表情KYな暗部と血縁関係問題児と変人ホイホイな似非人柱力とトラブルメーカー兼、人柱力と常識人を混ぜ合わせてしまうのだと思いつつ、カカシは説明する。
「まず、カトナ・サクラ・サスケは俺と、ナルト・サイ・湖面はヤマトと、四人でサバイバル演習をしてもらう。この演習はクリアしたものだけを下忍と認める。、卒業生三十名中、下忍と認められるのはわずか十名。残り二十名はアカデミーへ戻される。脱落率六十六パーセントの超難関テストだ」
「十人!?」
ナルトが驚きに目を見開き、サスケは冷静にカカシのいったことを理解する。
「…随分とまぁ、減らされるな」
「サスケ君の言うとおりですよ!! 大体、それだったら、アカデミーで受けた試験は一体なんだったんですか!?」
サスケの意見に賛同する形でそう反論したサクラにカカシが何か言うよりも先に、現在、この部屋の雰囲気を悪くした原因でもある湖面が笑い声を交えさせつつ、言う。
「大方、アカデミー卒業の試験は、単純に下忍になる道があるかどうかを確かめるだけの試練だった、ってことか。まぁ、そうだよな、普通に考えれば、あんな簡単なテストで下忍になれたら、今頃、俺達忍は任務に飢えてるだろうしな」
最後は少しばかりシビアな話であったが…、その湖面の意見に「そっ、そういうこと」と大きく頷いたカカシは、沈黙を保つ六班と七半の面々に笑みを向け、行った。
「詳しいことはこの紙に書いてあるから、読んどけ。あっ、後、明日、朝食食べて来るなよ?」
わざとらしくそこで切り、カカシはマスク越しで見えないが、雰囲気から伝わってしまうほどに分かりやすい、満面の笑みを浮かべた。
「吐くぞ?」
ぶちりと、ナルトは己の血管が切れる音を聞きながら、カカシに向かって指を突きだし、勢いよく怒鳴る。
「上等だってばよおお!! 朝食、きっちり食べてきてやるってば!! カトナの! お手製味噌ラーメン、朝から食べてきてやるってばよ!!」
「ここに居る皆で!!」
「え?」
きょとんと、いきなり出さ
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