1.エルネスト・ルツ中佐編
第2話:グラナダ降下作戦
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飛んでいく。
レーマーとメーゲンもルツに合わせるように射撃を開始し、
たちまち10機の戦闘機が爆散してオレンジ色の光がともる。
虚空に浮かぶ花火のようにも見えるそれに見とれる間もなく、
第一波の攻撃を潜りぬけた10機ほどの戦闘機が変わらずにルツ達に向かってくる。
そして、ルツ達に向けて機銃で攻撃を加えてくる。
「ちっ・・・」
ルツは小さく舌打ちすると、愛機を左右に滑らせるように動かして
敵の銃撃を回避する。
そしてマシンガンを構えなおし、引き金を引いた。
弾幕を張るように弾をばらまく第1波の銃撃とは異なり、
しっかりと狙いをつけて放たれた弾丸は、正確に連邦の戦闘機を打ちぬいていく。
愛機の500mほど前方でいくつもの火球がひろがり、
ルツは連邦の戦闘機を見失った。
「ふぅ・・・全機撃墜っと・・・」
次の瞬間、火球の間から1機の戦闘機がルツの目の前に現れる。
「まだいたかっ!」
ルツはザクの左手にヒートホークを握らせると、目前の戦闘機に向かって
振りおろした。
ヒートホークが戦闘機を真っ二つに切り裂いたことを確認したルツは
その爆発を避けるためにペダルを踏み込んでバーニアを吹かして距離を取った。
直後、戦闘機は爆発四散し火球へと姿を変えた。
ルツはモニター越しに火球をじっと見つめていた。
『中尉、無事ですか?』
レーマーの切迫した口調が接触回線から流れてくると、ルツは無事な旨を
レーマーに告げ、続いて小隊の僚機2人に向かって指示を出す。
「戦闘機は片付けたから、艦隊をやるぞ。 俺はマゼランとコロンブスをやるから
お前たちはサラミスを頼む」
『了解!』
そして3人は連邦艦隊に向かって飛ぶ。
その間にルツは手に持っていたマシンガンとバズーカを入れ替え、
それを腰だめに構えると連邦艦隊の中心にいるマゼラン級に向かって打ち放った。
ルツが放った弾はマゼラン級の主砲台に命中して爆発を起こし、
マゼラン級の巨大な船体がぐらりと揺れる。
ルツは自機を加速させながらもう1発バズーカを発射する。
その弾は上に突き出た艦橋に命中して爆発、艦橋は吹き飛んだ。
艦長以下航行要員全員の命が失われ、マゼラン級はあらぬ方向に進み始めた。
ルツは加速したザクをそのままマゼラン級の脇へと進ませ、艦の後方に向かう。
マゼラン級の舷側にある対空砲が火を噴きルツのザクに向かって弾丸が飛んでくる。
ルツはそれをジグザグに飛んで回避すると、艦の後方に回り込んで動きを止めた。
「これでも食らえ!」
ルツはマゼラン級のエンジンに向かってバズーカを打ち放つと、
ペダルを踏み込んで距離を取った。
バズーカの弾はメインエンジンに吸い込まれるように命中し、火
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