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我が剣は愛する者の為に
自分の刀、修行開始。
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事!!
 まさか本当に抜ける人が居るとはね!!
 ささ、その剣はお客さんの物だよ!!」

その言葉を聞いてはっ、とする。
何故だか知らないが拍手が沸いていてので、軽く頭を下げながら刀を鞘に収めて壇上を下りる。
もう見せる商品がないのか、これにて終了!、という商人の言葉で人々は自然と解散していく。

「下から見ていたが良い剣だな。」

近づいてくる師匠はそう言った。
俺はもう一度鞘から剣を抜き、軽く振り回す。
今の俺の身長や力だと少し扱いにくいが、これも慣れれば問題ないだろう。

「縁の武器も手に入った。
 これより、本格的に修行を開始する。」

その言葉を聞いて鞘に収めて、表情を引き締める。
そうだ。
これから本格的に俺を鍛える修行が始まる。
街を後にして俺達は近くの山に入って行く。

「修業はこの山でするのですか?」

馬を連れて前を歩いている師匠に言う。
師匠は振りかえる事無く、俺の質問に答える。

「今はこの山でするが、数日もすれば移動する。」

「それって今までと変わらないのでは・・・・」

「確かにそうだな。
 だが、違う所を言うとすれば、こういった自然での修行が多くなり野宿も自然の中でするつもりだ。
 私との打ち合いも朝昼晩と四六時中時間が許す限り打ち合う。
 もちろん、木刀ではなくお前の刀でな。」

「うへ〜〜」

師匠の発言を聞いて今から始まる修行を想像した。
ボコボコにされて地面に転がっている俺の姿が容易に想像できた。
これは俺が強くなるまできついだろうな。
川の近くで拓けた場所に着く。
馬を近くで野放しにして、師匠は戟を持ち構える。
それを見た俺も手に入った刀を抜く。

「さて、今から始めるのは本格的な修行だ。
 一切手加減はしない。
 もちろん、刃の部分では攻撃しないがそれ以外の所は全部使うつもりだ。
 お前も全力で挑んで来い。」

「はい、師匠!!」

そうして、俺は前に向かって踏み込む。
俺の修行が始まる。
大事な人守るための力を得るために。
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