Episode 1 第一話
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『ただいまより、昊陵(こうりょう)学園高等学校入学式を始めます。まず最初に、当学園理事長より新入生の皆さんへ式辞をお贈りします』
そして壇上へと向かう人物がいた、その人はゴシックドレスを纏っている
驚く所はその人俺たちと同じ年に見える、というか俺たちより小さい気がする
『昊陵学園へようこそ、理事長の九十九朔夜ですわ』
この声に聞き覚えがあった、さっき《黎明の星紋》の投与で出てきた人影の声だ
そして入学式が普通に終わると思った、だが完全に違った
『...これより、新入生の皆さんには当学園の‘伝統行事《資格の儀》を行っていただきますわ’』
「伝統行事?」
『それでは《資格の儀》を始める前に、貴方達にはして頂くことがありますわ。隣に座る方を確認して下さいませ。その方が此よりの儀を行う当たり、パートナーとなる相手ですの』
「パートナーって、いったい何するわけ?」
どこかの生徒が当たり前の質問をした
『これより、貴方達には‘パートナーと決闘をして頂きますわ’』
「な!?」
俺の隣って筋肉質のゴリマッチョじゃねーか
「ふざけるな!」
勝てるというかこいつ本当に高校生か?でかすぎだろ(身長)
俺が色々と驚愕しているうちになにやら進行してるし
『それでは開始前に一つ、貴方達が心置きなく闘えるよう、《焔》について補促説明をさせていただきますわ。《焔》とは超過された精神力によって《魂》を具現化され創り出した武器――故に傷つけることが出来るのもまた《魂》のみという特性を持っていますの。つまり‘攻撃した相手の精神を麻痺させるだけであり、肉体を傷つけ命を奪うことの無い’制圧用の特殊な武器ですわ』
ということは、傷つけるのが出来ないからアゴニザンテは無理か、それにベルセ、レガルメンテも無理と考えるか
「すみません、一ついいですか?」
俺と間逆の方向にいる男子からの声だ
『なんですの?』
「パートナーの――闘う相手の変更は出来ませんか?」
よし!よく言った、通常状態でこんなゴリマッチョに勝てるか
『......貴方は受験で、数学が苦手だから得意の英語で評価してくれと言えますの?その希望が通ると思いますの?』
「それは...」
その男子は悔しそうに座った
ですよねー
『闘いなさい天に選ばれし子(エル・シード)らよ!!そして己の未来をその手で掴み取るのですわ!!』
一瞬の間を置き―――
「うわぁあああああっ!!」
誰かの叫びが合図となりすべての新入生が動き始めた
何人が逃げ出し、何人がパニックに落ちた、呆然と立っている人もいた
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