最終話「ノンストッパー」
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ぶビリビリ中学生もかくやと言う速度で突っ込んできた。ぐべらっ!?
筋肉痛の痛みが残っていて俺のライフがゼロになりそうになりながら「やっぱり暴力ヒロイン枠やったんや!」とか心の中で叫んでいると、よく見たらお鈴は俺の体を抱きしめたまま離さない。
「お、おい急になんだよ――」
「駄目なの、アトム」
「駄目って何が?」
「忘れようって思えば思うほど・・・・・・アンタの顔ばかり思い出す。アンタの声、匂い、あったかさ・・・・・・たった2年って思ってるかもしれないけど、アタシには果てしない2年だった」
「お、おいお鈴?なんで俺に抱き付いてんのかな?」
「寂しくて・・・せつなくて・・・胸が痛くて。会いたくても海の向こうだからいけなくて・・・!なんでアタシは日本人に生まれなかったのって・・・・・・ッ!」
「お、お鈴?涙出てるぞお前?」
「本当は告白する前からそんな気がしてたの。オッケーしてくれないだろうなって・・・迷惑だよね、今更さ・・・アトム、いつも周りに一線ひいてる感じでさ・・・」
「お前、ちょっと何を言おうとしてんの!?ここ食堂!みんな見てるって!?」
「でも好きなの。アンタの事ばっかり考えてる。ねえ、お願い・・・何でも言うこと聞くわ。あたしの駄目な所あったら全部直す。胸が欲しいんなら整形もするし、髪が邪魔なら切る。中国人だからダメなら国籍だって捨てるわ。だからおねがい、一緒にいさせて・・・他に女を作ってもいい、だから・・・ほかの男を探せなんて言わないでよ・・・ッ!!」
この子ダメな男に引っかかって泥沼に嵌まるタイプだぁぁぁーーーーー!?!?
何だ!?何がお前をそこまで追い込んだ!?尽くす女じゃないかとは思ってたけど!!
小学校時代にいじめを止めたのは一夏で俺は関係ないだろ!ほかの行動だって四六時中一緒だったわけでもなし!あ、ひょっとして一夏誘拐事件で怖がってた時か!?モンドグロッソ中に突然いなくなって誘拐事件だって発覚した後、お前凍えた子猫みたいに震えてたから励ましてやった記憶あるぞ!?それなのか!?
学年問わず大量の人が見ている前での再告白(というか一種の公開処刑?)。涙ながらに愛を訴えるお鈴をこの場で振るなんて針の筵を歩くようなまねは出来る訳もなく、苦し紛れに「猫みたいに好きな時に好きに座ればいい」と謎の猫推しをしてしまった。これ、フッた所為で面倒事が余計悪化してね?
その後、お鈴は俺の部屋が一人部屋なのをいいことに押しかけて来た。山田先生が困ってたが俺の方が困ってます。ちなみにお鈴は2組の総意でクラス代表に選ばれて一夏と対戦した。
一夏の専用ISどうなるんだろ・・・と思っていたら、なんと専用機は打鉄弐式だった。ミサイルポットと薙刀を廃止し、代わりに接近戦ブレード(実体剣とビーム剣)2本装備、さらに両腕部に
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