最終話「ノンストッパー」
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俺の名前は御茶ノ水与夢!最初に主人公の名乗りから入る小説と言うのは2,3流の作者が良くやらかすことらしいが俺はそんなことは気にしない!
名前が明らかに狙っている気がしないでもないが、 ともかく俺は転生者だ!神にも会ったぞ!なにやらダンブル○アから威厳を抜いたようなやつだと思ってたら実は付け髭だったぞ!なんかチート貰った気もするが覚えてねえから使えないぜ!
・・・このテンション疲れるからやめる。
ラノベである「インフィニット・ストラトス」の世界の普通の家庭に転生したという何の面白みもない社会的地位に置かれ、前世では単にに調子に乗って遊んでいた高校生で、にゃんこ庇って事故死。にゃんにゃんこは神と同位の存在だからな。
・・・うん、俺が読者ならこの辺でバックタブをクリックしている可能性があるほどのテンプレートに俺自身驚きを禁じ得ない。神様転生者とは総じて粗雑な設定のものだ。
更にとってつけたような設定により、中学以来は主人公の織斑一夏と友達になったりしてる。もはやこれは言うに及ばぬお決まりの方針だが、原作勢に付き合うのは疲れるのでそこそこ距離を取ってたんだぞ。甲斐なく犬っころみたいに近づいてくる一夏を追い払いきれなかっただけだぞ。何お前ゲイなの?(どうみても偏見です)
そう言えば両親とか近所の友達とかをよく見ると、前世で近しかった人間と妙に一致している。いて欲しい奴に限ってよくいるので不思議なものだ。性別変わってる奴も一部いるが。転生の影響か?
そうして俺は何だかんだで一夏のアドバイス役で友達やってる。ISは暴力ヒロインが多いから念には念を入れて女に警戒するのが大変だったよ。モテるような人間じゃ無いから、とか油断してちゃ駄目だぞ。こういう世界にはこと人間関係において俺たちの目に見えない奇妙な方向性が生まれる傾向にあるんだ。こいつを避けるのに意外と骨が折れる。おかげでフラグブレイクの能力が身についた。
本当、いろいろあったんだよ?酔った千冬さんに湿った声で「暫く背中を貸してくれ」と泣かれたり、暇つぶしの文通相手が実はクロエちゃんだったり、細かいのも入れればざっと10はあったね。一夏式処世術で躱したおかげで一通りナニカに繋がりそうなフラグは折ったはずだ。お鈴(鈴音のこと)に毎日酢豚かまされたときはさすがに焦ったが、なんとかフッた。罪悪感あった。
うん、あれは確実に心が落ちかけた。上目遣いなんかに負けたりしないって思ってたけど鈴のはヤバかった。原作でも一夏と結ばれるかはかなり怪しかったし、これを機にもっといい男を見つけられるといいのだが。あの子は結婚したら絶対いい奥さんになる。原作のことが無かったら・・・・・・いや、やめておこう。勝手な理由でフッておいてそういうのは傲慢すぎて自分でも引く。
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