第1章 闇艦娘の提督
第06話
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黒の声が聞こえているのかいないのか、提督は壁を叩きつけるのを止めない。
壁は提督の血で痛々しい赤色に染まっていく。
「ぐわああぁぁぁッ! ぎゅがあああぁぁぁッ!」
めちゃくちゃに暴れる提督。
顔は怪物のように歪み、全身の筋肉が膨張して太い血管が何十本も浮き出ている。
壁を殴りつけるたびに怒張した肉主砲からびゅるッと男走汁が吹き漏れ、床をぬるぬるにしていく。
“がっつぅぅぅんッ”
「きゃああぅッ」
振り下ろした拳が五十鈴・黒の頬を殴りつけ、五十鈴・黒は突き飛ばされてしまう。
吹き飛んだ五十鈴・黒は壁に激突し、全身を強打してしまう。
「うぅ……ぅぅう……」
五十鈴・黒はくぐもった声を漏らしながら悲しそうに提督を見つめる。
その目は、以前陸奥・黒を半殺しにして犯しまくってしまったときに見せた、ひどく悲しそうな陸奥・黒の目と同じであった。
「うぐぉぉッ! うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおッッッ!!!」
提督は思い出したくない記憶のフラッシュバックに襲われ、叫び上げた。
そして思いきり自分の頬を殴りつけた。
「て、提督ッ!」
よろめく提督に駆け寄る五十鈴・黒。
提督はちぃッと舌打ちをして、ペッと床に口の中の物を吐き出した。
床には血の混じった唾液と、へし折れた歯が転がっている。
「ああ、提督……無理しないでよぉ」
「ヘッ、大丈夫だ。ちゃんと元通りになるからよぉ。ここの施設ならそれも可能だろぉ?」
「それはそうだけど……」
提督は五十鈴・黒に抱かれながら、歯抜けの笑顔を見せる。
「お前のおかげですっかり目が覚めたぜ。闇に呑まれずに済んじまった」
「よかったわね、提督ッ」
五十鈴・黒は提督の頬にキスをした。
「五十鈴・黒よぉ、お前はマジで可愛いよなぁ」
提督は五十鈴・黒を抱き締め、舌を挿れ込むキスをする。
口の中が傷だらけな提督のキスは、五十鈴に生々しい味を与えてしまう。
「提督の味……提督の血の味がするよぉ……」
五十鈴・黒はうっとりとした顔で提督を見つめる。
「お前の部屋、すぐそこなんだっけなぁ。ならよぉ、今からたっぷりと可愛がってやるぜぇ。シてほしいって言ってたろぉ?」
「え? ダメだよ、提督。まずは傷の治療しないと」
提督は血で濡れた拳をぺろりと舐めた。
「ハッ、このまましようぜ。たまには変わったプレイがしたいだろぉ? ぼろぼろな俺をよぉ、お前が舐めて治療してくれよぉ。俺に犯されながらよぉ、俺を慰めてくれや」
五十鈴・黒は心配そうに提督を見つめている。
「痛くないの?」
「痛ぇ! めちゃくちゃ痛ぇ! でもよぉ、だからいいんだろ
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