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【艦これ】艦隊これくしょん・闇 響・黒編
第1章 闇艦娘の提督
第06話
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制御不能、完全なる暴走、俺が俺を止めらんねぇ……そうなりゃただの暴力……お前らを愛するんじゃなくてよぉ、ただの性的暴力になっちまう……」

“がっつぅッ”

 提督は有機物のような壁を叩きつけた。

「ちきしょうッ! たまんねぇッ! 止まんねぇッ! くそぉ、シてぇッ! 抱きてぇッ! めちゃくちゃヤりてぇッ! お前らをよぉッ、めちゃくちゃにしてぇッ! ヤりまくりてぇッ!」

 提督は何度も壁を叩きつけ、耳触りの悪い肉打音が周囲に響く。

「どんなにあらがおうがよぉ! お前らんとこに行かねぇようにしてんだけどよぉ! 気がつくとお前らんとこ向かって歩いてやがるッ! お前らんとこに行かないようにすればするほどよぉ、むしろお前らを求めちまうッ! 求めちまうんだよぉ! ちきしょうッ! くそがぁッ! くそがよぉッ!」

 提督は拳だけでは飽き足らず、壁に頭を打ちつける。

「お前だって知ってんだろぉ!? 暴走しちまった俺が何をしたのかよぉ! めちゃくちゃに殴りつけて、ぐちゃぐちゃに突っ込んで、踏みつけにして、蹴り飛ばして、ねじ込んで、かき回して、無理やりよぉ、無理やりによぉッ!」

 身をいじめるように壁を叩き続ける提督は、拳の皮膚が破けて血がにじみ出ている。
 そして額が割れ、血のスジが頬を伝う。

「俺はあいつをよぉ! あんなにしちまってよぉ! ……全身アザだらけになってよぉ! 身体中が腫れ上がってよぉ! 髪の毛を引き千切ってよぉ! 歯も骨も折れてよぉ! とにかくめっちゃくちゃにしちまったぁ! 壊しちまったぁ!」

「やめてぇ! やめてよ提督ッ! そんなに自分を痛めつけないでッ!」

 五十鈴・黒は提督に抱きつき、暴れる提督を止めようとする。

「あの時は、あいつがひとりで提督を止めるって言って……それであんなことになったけど……でも、もう身体も治ったし、気にもしていないわ……あれはあいつのミス。勝手なことをした陸奥・黒が悪いのよ」

「違うッ! あいつは俺を止めようとしたんだッ! 暴走した俺を! 闇に呑まれた俺をよぉ! あいつは! 陸奥・黒は! ちっとも抵抗しなかったぁ! 俺にいいように殴られてよぉ! 俺がするとこ全部受け入れてよぉ! ……それなのに俺はぁ! 俺はよぉ! あいつをよぉ! 陸奥・黒をよぉ! ぐちゃぐちゃにしちまったぁ!」

「大丈夫ッ! 大丈夫だから! みんなは大丈夫、闇艦娘のみんなは提督を受け止めてくれるわ! 提督がめちゃくちゃになっても、私達にひどいことしても、ちゃんと受け止められるわ! 私達はそんな簡単に壊れたりしないわよ! みんなで受け止めれば、ちゃんと受け止められる! 陸奥・黒みたいにはならないわ! 大丈夫だから! ね、提督ッ! だから自分を傷つけるのはやめてぇッ!」

 五十鈴・
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