第1章 闇艦娘の提督
第06話
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「はぁッ、はぁッ、はぁッ、はぁぅッ、はぁぁッ」
ふたりは肩で息をしながら、荒れた呼吸を整えている。
ぐったりとなりながらぼんやりと虚空を見つめるふたり。
どうしようもないダルさがひどく心地いい。
凶悪な快楽の嵐が過ぎ去った今、何も無くなってしまった荒野の真ん中で、くすんだ灰色の空を眺めている、そんな気持ちにさせられる。
いろいろな初体験をまとめて体験し、絶命してもおかしくない快楽にさらされ続け、性の終着駅にまで強制的に連れてこらた響。
疲労しきった身体はぴくりとも動かせない……はずなのだが、響は何もなかったかのように静かに立ち上がった。
秘肉門からどろろぉと男濁汁が垂れ、ぼたたぁと床に落とされる。
闇に全身が覆われている響は、腕を大きく拡げて目を閉じた。
すると響を包んでいた闇は響の身体に吸収され、響は身の内に闇を取り込んだ。
「これが闇……なるほど、闇を受け入れて初めてわかったよ……これが闇なんだね」
提督はだるそうに身を起こし、あぐらをかいて響を眺める。
「闇の本質は闇に身を染めた者にしかわかんねぇよ。それよりも、だ。これで、任務“闇の洗礼 闇を受け入れよ!”は達成されたぁ。でもってよぉ、これをもってお前は闇艦娘となったわけだ」
提督は肩から闇を噴き出させ、闇を響へと伸ばす。
それを見た響は闇を身にまとい、闇を提督に向かって伸ばす。
ふたりの闇は絡み合い、まるで口内で絡み合う舌のように、互いを求め合っている。
「今からお前は響・黒だ。ようこそ我が艦隊へ、歓迎するぜぇ」
提督の声が合図であったかのように、部屋の奥から陸奥・黒が現れた。
いや、実は気配を消していただけで、ずっとその場にいたのかもしれない。
陸奥・黒は真っ黒い衣装を響に差し出した。
響は無言のまま陸奥・黒からそれを受け取り、するすると着込む。
「似合ってんじゃねぇか、響・黒よぉ」
響は提督の方に向き直り、まっすぐに提督を見つめながら敬礼する。
「響・黒、着任するよ」
提督は気だるそうに立ち上がり、響の頭をぽんぽんと撫で叩いた。
「期待してるぜ。まぁ、せいぜい頑張りなぁ」
陸奥・黒は軍衣の上着を手にし、提督に羽織わせる。
「陸奥・黒よぉ、当分はお前がめんどう見てやってくれやぁ。俺は他の奴らの相手してくんぜ」
提督は肉主砲がぎちぎちに怒張していて、目が血走っている。
まるで発情期を迎えた野獣、したくてしたくて堪らないという顔をしている。
そして提督は提督室を出て行ってしまった。
「すごいね。私とあれだけのことをしたっていうのに、全然衰えていない。提督は本当に底無しなんだね」
「……底無し……そうね、確かに提督は底無しだわ。
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