原作が始まった訳だが……どうしよう
40話
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せんよ」
「そっか……かっこいいじゃないか」
「やめて下さいよ、それにチケットを家族に渡した瞬間破かれましてね……」
ああ……カノンもそういうのは拒否するだろうし、コトハなど言うまでもないだろう。
「だろうな……今度、酒でも飲もう」
「……はい」
疲れ切った笑みを浮かべながらカナメは頷いてコーヒー缶をゴミ箱に入れて、よろよろと仕事へ向かっていった。
俺は待っていたエレベーターが来たので、自分の部屋の階のボタンを押す。
む?動かないだと?
電気も消えたし……一体なんなんだ?停電でも起きたのだろうか?
しばらく首を傾げていると再び電源が起動し、エレベーターが動き出した。こんな時に停電か……
若干不機嫌になりながら部屋に戻ると、メールが一件あると部屋の端末が点滅していた。メールボックスを開くとメールはサカキからの物らしいな。
メールを開くとそこにはたった一言だけ書かれてあった。
「バレた」
……なるほど、そういうことか。ゲームでもあった停電だったのか、あれは。
本当に物忘れが酷すぎるぞ、俺。いや、
確かに二十年の事だからおぼろげになるのも仕方のない事だが……いっそメモでもしておくべきだったかもしれないな。
いやいや、そっちは他人に見られてひどいことになりかねんだろう。
本当に歳をとったものだな……俺。
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