下忍編
ファーストキス
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あり監視であるサイ。そしてもう一人は。
「じろじろみてんなよ」
アカデミーでの成績はダントツのドベだが、それは授業をサボッているからであり、決して忍者としてのセンスがないわけではなく、むしろ誰よりも卓越しているといっても過言ではない、暗部が使う狐の面と似たような面をつけた、一匹狼の少年ー湖面はそういって、ヤマトの傍から離れ、近くの席に座る。
普通、班の編成とは成績で決まる。のだが、この第六、七班には色々と厄介な事情がある。
普通の成績順に従うならば、サスケ、湖面、サクラの三人と、カトナ、サイ、ナルトの三人で組まされる。
しかし、カトナの監視であるカカシは、里で唯一の写輪眼もちのため、サスケが写輪眼を使えるようになるためにも、彼の担当教師でいたい。
が、ナルトとカトナはある封印式でお互いを縛りあっているため、一定以上の距離を離れたら、ナルトの中の九尾が暴走する可能性が高くなるので、二人は引き離せない。
しかし、ヤマトとサイはナルトの監視のため、同じ班のほうが効率がいい。
とまぁ、色々面倒くさい思惑と思惑が絡み合い…仕方なく、七班と六班は常に一緒に行動する、表向きとして、八人態勢の班の有効活用性を模索するための、特殊な班として結成されたわけである。
巻き込まれただけのサクラがあまりに気の毒で、内心、ほろりと涙を流しながら、カカシは六人を見つめる。
見事にまぁ、問題児らしき問題児が集まったものだと思いながら、カカシはいう。
「とりあえず、自己紹介してもらおうか」
「やだってば!」
「めんどくせぇ」
「知らない人に個人情報を教えるのは…」
「別にしなくていいんじゃないですか?」
「する、必要、ある?」
「不審者に教えるプロフィールはねぇ」
ちなみに上から順で、ナルト、サスケ、サクラ、サイ、カトナ、湖面である。
ぐさぐさと刺さる容赦のない言葉に、ぐすんと泣き真似をしたカカシを見て、慌ててヤマトがフォローにはいる。
「小隊としてこれから動くことになるんだ。お互いを知っておくべきだろう。僕から順に右回りで自己紹介していこう」
その言葉で、八人の自己紹介が始まった。
「僕の名前はヤマト。六班の小隊長こと教師をさせていただく。趣味は木造建築の本を読むことかな。…ほら、先輩」
「…ああ、うん。俺の名前は、はたけカカシ。七班担当だ。好きなものは色々。次、ナルト」
「俺の名前はうずまきナルトだってば! 好きなものは一楽のラーメンとカトナの手料理!! 苦手なものは勉強と野菜!! んでもって、趣味はガーデニング!! 夢は里のみんなに俺のことを認めさせるんだってば」
「あっ、この順番だと僕ですね。名前はサイです、趣味は絵を描くこと。夢は特にありません」
「…ちっ、俺かよ。名前は湖面
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