下忍編
ファーストキス
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ほどの衝撃を感じてしまっているのかは、この一文だけで十分だろう。
そんななかで、真っ先に動いたのは、ナルトだった。
「サスケエエエエエエエ!! てめぇ、カトナに何、キスしてるんだってばぁ!!」
ばっと、カトナの斜め後ろの席に座り、シカマル達とだべっていたナルトは、すぐさま姉とサスケを引き離すと、勢いよくサスケの襟首を掴み、怒鳴り付ける。
はっ、と、その怒鳴り声で事態に気が付いたサスケは、ナルトに必死に手を振って反論する。
「違う! 誤解だ!! 春野が俺の背中をいきなり押して、反応できなかったんだ!!」
「へぇ…遺言はそれでいいってば?」
「だから誤解だって、いってんだろ!!」
サスケは必死にそう言って、カトナを見て、お前も何か言えよと言おうとして、それを目にする。
かぁー、と頬どころか耳まで真っ赤にし、恥ずかしそうに目を伏せて下を見ているカトナの姿を、目撃する。
ぼっと、そのカトナの姿を目撃して、サスケもまた同じく自分が大好きな野菜であるトマトのように顔を赤くさせ、ナルトの逆鱗に触れた。
「死刑だってばよおおおおお!!!!!」
どかーん! という音が教室内に響き渡った。
・・・
「うーん、まぁねぇ、お前らの気持ちだってわからないわけじゃないんだよねぇ、先生。そりゃあ、実の家族が自分の友達とキスしてる光景なんて、見たくないよねぇ。けどさぁ、」
そう言いながら、銀髪の男―はたけカカシは辺りを見回した。
「普通さ、教室を破壊しちゃう?」
「…すみませんってば」
「すまない」
「…ごめん、なさい」
しょぼんと落ち込んで(というか、怒り狂いそうな気持を押し殺して)正座させられているナルトとサスケを見比べて、カカシははぁと溜め息をついた。
いったい全体誰がおもうだろうか。自分が担当する子供が暴れてアカデミーの教室を半壊させるなど…しかもよりにもよって自分が初めて担当する日に。
そのせいで6班を担当するあの後輩が、木遁を使って修理しているかと思うと、何故だかとても悲しく感じられた。
ある意味、巧妙な嫌がらせかと思いながら、魂がぬけて気絶しかけているサクラの横で、小さくなるカトナにフォローをいれる。
「いやまぁ、カトナは謝らなくてもいいよ。二人は反省してなさいね」
「でも、原因、…みたい、だし」
そう言った後、ちらりとサスケを見てから申し訳なさそうに目を伏せたカトナに、カカシはなんというべきかなと戸惑っていると。
「カカシ先輩。すみません、遅れました」
「おお、ヤマト。終わったか」
「はい、それに、二人、連れてきましたよ」
そういうとともに、ヤマトは自分の後ろでカカシを伺っていた少年二人を押し出す。
一人はナルトの友で
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